
Anna福
@reads--250309
2025年10月8日

道草
夏目漱石
読み終わった
また読みたい
主人公健三と妻の関係性、やりとりが面白かった。
「夫という肩書だけで尊敬しろと言われても無理」という言葉。彼女は、尊敬は自動的に与えられるものではなく、相手の人間性や行動によって得られるべきだという、極めて理性的で倫理的な立場で冷静に「男の手前勝手さ」を見抜き、それに対抗する論理を持つ。
健三が「馬鹿だ」と見下している相手が、実は彼よりもずっと筋の通った考え方をしている。
そしてむしろわかり合えないことを前提にした共存のような絆があり、一見冷ややかに見えるが、かなり成熟した関係の夫婦であるとみた。
親族たかりすぎ。



