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Anna福
Anna福
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@reads--250309
  • 2025年11月24日
    われら闇より天を見る
    われら闇より天を見る
    英語原題 We Begin at the End の方が、シンプルで余韻を残す響きがあり終わりと始まりが同居する逆説的なフレーズ、喪失と再生、破壊と希望を自然に示しているのではと思った。 自称「無法者」少女ダッチェスの強烈なキャラクターが物語を引っ張る一方でその「激情による衝動性」が私に疲労感を与える。 彼女の行動は物語的には「運命を動かす原動力」として描かれているけれども、リアリティの観点から見ると暴走、無理矢理感が出てしまうのは否めない。 衝動的な行動は良い結果を生まない。それは負の鎖となる。 そして長編の中で繰り返されるのは、登場人物たちが「愛」と「執着」を取り違える瞬間だ。 そこに悲劇の根があり、愛情が「守る力」になるのか「縛る力」になるのか、その境界線を考えさせられた。
  • 2025年11月23日
    無理して頑張らなくても
    無理して頑張らなくても
  • 2025年11月23日
    突然ノックの音が (Shinchosha CREST BOOKS)
  • 2025年11月22日
    Nのために (双葉文庫)
    誰かを自分のNに選ぶことの重さ。 切ない純愛ミステリー…というのとはちょっと違うと思う。 ルービックキューブのような作品だった。 かちりと全面が揃ったように見えても、そこに残るのは完成の快感ではなく、「誰が誰のNなのか」という問いの余白。 秩序が見えた瞬間に、逆に人間関係の複雑さや選択の重さが際立ち、完全解答にはならない。 揃った後もなお、自分自身のNはいるのか、それは誰なのかと考えてしまう。
  • 2025年11月21日
    亀たちの時間
    亀たちの時間
  • 2025年11月21日
    午後
    午後
    書店に行くと物欲が。 新刊出てた!
    午後
  • 2025年11月20日
    オレンジだけが果物じゃない
    オレンジだけが果物じゃない
    作者の半自伝的な物語。 『…誰かが悪魔の炎に包まれた場合に備えて、大きな救急セットまで積んであった。「火はどうやって消すんですか?」質問が飛んだ。「消火器を使います」牧師は答えた。一同はなるほどと感心した。」…外から見ればまるで、コント! 養母達の狂信ぶりの描写は、恐怖と滑稽さの境界線を軽やかに飛び越えてしまう。 作者はその極端さをユーモラスに描く事で、読者に排他的な信仰の滑稽さと純粋すぎるが故の人の哀しさを同時に感じさせる。 幼い頃から主人公に徹底した宗教教義を施す養母は、自らの世界の異様さに気づかない。 彼女の心に生まれた違和感、ある事が発端で母や牧師からの迫害。 自分の心を守って外の世界に出れるのか。 挟まれる寓話が深みを与えるとても面白い作品だった。
  • 2025年11月19日
    GOAT Winter 2026
    予約しました。 楽しみ〜
  • 2025年11月17日
    灯台守の話
    灯台守の話
  • 2025年11月17日
    あずかりっ子
    あずかりっ子
    映画「コット、はじまりの夏」の原作だそう。 簡潔な文体の中に濃密な情感を宿し、主人公が駆けていくラストの疾走感と、宛先を示さない最後の台詞によって、強烈な余韻と高揚を残された。 この短さでこれは。
  • 2025年11月15日
    オレンジだけが果物じゃない
    オレンジだけが果物じゃない
    うわ、これガッツリなキリスト教原理主義者養母に育てられた宗教二世の話…?
  • 2025年11月15日
    クネレルのサマーキャンプ
    クネレルのサマーキャンプ
    幕の内弁当の様に多彩な短編が詰まった一冊。 乾いたユーモアと死が同居し日常と非日常の境界を崩す構造が魅力。 翻訳がスタイリッシュで読みやすい。 表題作、自殺者ばかりが集う“あの世”は現世と殆ど変わらない日常生活の中、(恐らく自爆テロ)死のアラブ人バーテンダーとの皮肉な会話等が宗教的約束や死の意味を揺さぶる。 チャーミングな話「でぶっちょ」「きらきらぴかぴかの目」、犬の愛「トビアを撃つ」愛嬌や切なさ、重たい愛情等作品毎に鋭いキレと異なる余韻。 天使男の顛末「壁の穴」、出エジプト記の災いの一つをモチーフにした「長子の災い」神の裁きよりも恐しいのは。 寓話の反転が最高だ。「まこと、ヘブライの神は残酷だ」
  • 2025年11月14日
    暁星
    暁星
  • 2025年11月14日
    あずかりっ子
    あずかりっ子
    「あずかりっ子」、図書館に返却しに行き発見。 楽しみ。
    あずかりっ子
  • 2025年11月13日
    白い人びと―― ほか短篇とエッセー (大人の本棚)
    梨木香歩さん「小さな神のいるところ」で思い出し再読。 「白い人びと」 あとがきでバーネットが長男を15歳で亡くしたと知ると、この物語は一層囁く様な優しさと祈りに溢れているのを感じる。 スコットランドの荒地に建つ城とヒースの紫とエニシダの黄色、そして漂う白い霧が幻想的だ。 「わたしのコマドリくん」作者の代表作「秘密の花園」の秘密を打ち明けてくれる胸キュンで楽しいエッセイ。 自然との深いつながり、心に響く静けさ、そして自然が持つ癒やしの力。 この体験こそが、メアリーとコリンが庭で心身を回復させるという物語に繋がったのはとても素敵。
    白い人びと―― ほか短篇とエッセー (大人の本棚)
  • 2025年11月12日
    小さな神のいるところ
    作者の鳥や自然への眼差しは、バーネットのエッセイ『わたしのコマドリくん』を思い起こさせる。 小さな存在に宿る神秘を丁寧に掬い上げる姿勢が共通している。 さらに『コロボックル』の記述から、幼少期の私の世界を支えていた今は無き家の庭を思い出す。丸い大きなツツジの木の下に隠れてコロボックルを探した。どんぐりを拾い垣根の紅椿の蜜を吸い、池に笹舟を浮かべた記憶が蘇り、切なさが胸に広がる。 こうした個人的な記憶と重なり合う事で、近年の気候変動によって「小さな神様」が次第に姿を消し、人と自然との関係が遠ざかっていく事への痛切な思いが、頁を重ねる毎に響いてくる。 その憂慮が繰り返し綴られているのが印象的であった。 登場する小鳥達の姿や鳴き声、植物を調べながら読むのは楽しかった。
    小さな神のいるところ
  • 2025年11月11日
    オレンジだけが果物じゃない
    オレンジだけが果物じゃない
  • 2025年11月9日
    空と風と星と詩
    空と風と星と詩
    とある韓国ドラマで同じ名前(読み)の主人公が常に持ち歩いていた詩集。そんな出会い。 同大の今出川キャンパスに尹東柱詩碑があるらしいが、全く知らなかった。 偶々読書中の梨木香歩氏エッセイ本の中で、関東大震災時の流言による朝鮮人虐殺に触れて… 上下白い麻スーツの日本人男性が朝鮮人だと思われ襲われた事に疑問に持たれた記述があるが、彼のある詩の注釈で、「朝鮮人は白衣民族と言われる程白衣を好んだ」とあり。 この偶然は読書の醍醐味と深み。 また、翻訳者によってニュアンスが異なり、これは彼の詩が持つ繊細な抒情性と倫理的響きをどう伝えるかという問題があるらしく…ああ、ハングルで読めたらなあ。 優しさの中に芯の強さを感じる透明な詩。 散文詩「月を射る」が特に好き。 『…ぼくはしなやかな枝を選んで、帯を裂いて弦を張り、見事な弓をつくった。そして丈夫な葦を矢に番え武士(もののふ)の決意で、月を射る。』
    空と風と星と詩
  • 2025年11月8日
    ウォンミドンの人々
    すごく好きな作品。 1980年代、ソウルオリンピックを目前に控えた時代。ソウル近郊、プチョン市ウォンミドンという町に暮らす人々を描いた連作短編集。第一話、ソウルからこの町へと引っ越してくる一家、いわゆる“都落ち”であり、既に不動産階級社会が見える。その引っ越し描写は読者の芯まで冷え込ませるほどだ。 長屋、地下室、そして恐らく光州事件によって心に傷を負ったサラリーマンが分け入るウォンミ山。 俯きながら足掻きながら、それでも生きていく市井の人々の姿。 韓国ドラマにありがちな豪邸も御曹司も登場しない。ここにあるのは、リアルで精緻、みっしりとした描写によって立ち上がる、静かで重たい生活の断面だ。 同時代のソウルの若者達の青春ドラマ『応答せよ、1988』との明るさのコントラスト。 初読みは図書館本だが、気になりすぎて購入、たまに再読。
    ウォンミドンの人々
  • 2025年11月8日
    クネレルのサマーキャンプ
    クネレルのサマーキャンプ
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