
とも
@mikansuits
2025年10月9日

ルポ 戦争トラウマ
大久保真紀,
後藤遼太
読み終わった
父が死に、兄と何度もバンザイした。
「あの人おらんから、ご飯食えるな。寝られるな。」
しかし、葬式で親戚から思いも寄らない話を聞いた。
「戦争行くまでは、ええ人だったが」
「ヒロポン中毒なのか、おかしくなった」
会う人、会う人が、知らない父の姿を語った。
終戦後、酒を飲み暴れる父も、しらふのときは大人しく、上機嫌なときは膝の上にも乗せてくれる。おねしょをしたことを母にとがめられ素っ裸で部屋の隅に放り出された私を、自分の布団に入れてくれることもあった。
だけど、父は私の性器を触り、身体を弄り、覆いかぶさった。
一方ベトナム帰りのアメリカ兵は、実の子供との面会の日、子供の目の前で鶏を殺し、飼い犬のフレンチブルドッグの首を切り落とす。酒に酔い、嫌がる子供の髪を鷲掴みし、口にウサギの肉を押し込んだ。
みたいな本。佳作。
毒親こわい。