
彼らは読みつづけた
@findareading
2025年10月12日

古書ハンター
稲毛恍
読み終わった
*読書で見つけた「読書(する人)」*
《彼は自分の気持ちを変えようとして、書棚の本を一冊取った。それは敬愛する作家の本で、その作家のなかでもいちばん好きなものだった。気ままに開いたところを読んでいると、その作家と作品の個性のなかからにじみ出てくるような人の世に生きる寂しさが、彼の心に伝ってくる。それは外の明るい日ざしとあいまって、彼の心を限りなく静かな心にしてくれるようだった。》
— 稲毛恍著「嗤い声」(『古書ハンター』2003年2月、青弓社)

