
Sanae
@sanaemizushima
2025年10月12日
約束
デイモン・ガルガット,
宇佐川晶子
読み終わった
南アフリカに住む白人一家の物語。
この『約束』というタイトルは、白人の家族のもとで働く黒人の家政婦との「約束」のことなのだが、彼女の存在はアパルトヘイト前後の国民の心情を反映しているのだろう、家族の中で存在はしているが、まるでいないかのような扱い、仲間外れとは違う、嫌いで避けているとは違う、、、
これが日常にある人種差別というものなのだということがよくわかる。
この小説の中で、なんと葬式が4回も出てくる。その中に描かれる人物描写やちょっとした宗教の文化背景なども面白くあっという間に読み切った。
帯に書かれたオビオマの寄せた評もよかった。





