
数奇
@suuqi
2025年3月8日

読み終わった
これもまた体が貝になってしまった女性とか、機械の女性や月世界の人間とかの話で、やはり『宝石の国』の原泉を感じる作品集だった。人間の体の欠損についてはもう市川春子先生のフェチなのでは?と思ってしまう。また、『虫と歌』を含めてほぼ全ての短編に「兄弟」が出てくるので、兄弟という存在に対する何らかの執着も感じられる。そしてやっぱり新種の生物の話が多いのも、「生命」というテーマへのこだわりを感じる。
表題作『25時のバカンス』がちょっと凄すぎて衝撃。人間ではない体が持つ命と、その命が持つ執着心、盲目的な愛のようなものを美しく描き続ける漫画家なのだなと再認識した。




