-ゞ- "領土" 2025年10月13日
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@bunkobonsuki
2025年10月13日
領土
諏訪哲史
小説と詩。両者の間には越えられぬ敷居が存在するはずだった。その境を溶かす小説集が「領土」である。 現代幻想文学の名手、諏訪哲史の最新作たる本書は、十編の短編集である。ページを繰るにつれて小説らしさを失い、詩のような形式で物語が進む読書体験は、この小説集でしか味わえない。 本作は、幻想文学ひいては小説そのものにおいて新境地を切り拓いたといえよう。諏訪哲史の著作では珍しい文庫本なので、気軽にオススメできる。
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