まめご "東京日記7 館内すべてお雛さ..." 2025年10月13日

まめご
まめご
@mmg_86
2025年10月13日
東京日記7 館内すべてお雛さま。
全体の2/3はコロナ禍の日々で、さすがの「東京日記」にも“緊急事態宣言”や“リモート会議”といった現実的な言葉が並んでいる。 それでもそこには以前とほとんど変わらないように見える淡々とした、でも細やかな情感に満ちた世界が書かれていて、今読んでもなんだか安心する。 それはあとがきでも触れられていて、「それほどに「日常」は強いものである、という驚きがありますが、反対にいえば、「日常」がまだ続いていることのありがたさも、身にしみます。この日記におさめられた日々が、もう少し未来に進むと、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、わたしたちは「日常」がたやすく壊れてしまうさまを、また目の当たりにすることとなるのですから。」とある。 川上弘美は小説でもエッセイでも、日常というものを本当に魅力的に書く作家だと思っているが、こういう文章を読むにそれは意識的になされていることなのだろうと感じる。 その心意気がとても好きだ。 声高に何かを主張したりはしない、でもどんな時も変わらない日常を続ける強さ。 かくありたい。
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