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2025年10月14日

ヴァーチャル・ライト
ウィリアム・ギブスン
「一九九三年夏にバンタム社から出版されたウィリアム・ギブスンの第四長編『ヴァーチャル・ライト」は、瞠目すべきメタ文学的謀略を抱く点で、同年春に出たスティーヴ・エリクソンの第四長編『アーク・デックス』と双璧を成す。
時は二〇〇五年、サンフランシスコ・ベイ・ブリッジが再度大地震に見舞われて倒壊、再建の資金調達もままならぬうち無数のホームレスによって占拠され、世にも不思議な「もうひとつの橋の歴史」が形成されていく近未来。物語は、都市再開発上の最高機密を保存するヴァーチャル・ライト・サングラスをめぐる聖杯探求ハードボイルドだ。」
— 巽孝之『メタフィクションの謀略』「後記」
ギブスンは短編「記憶屋ジョニィ」が最高で『ニューロマンサー』はちょっと苦労して読み切って、それで充分かと思っていたけれど、この巽孝之の文章を読んだら俄然読みたくなってきた。




