
jirowcrew
@jirowcrew
2025年10月14日
グアヤキ年代記
ピエール・クラストル,
毬藻充
ちょっと開いた
子どもの誕生、それは父親の死である。
(誕生した子どもの)霊力は
それ自体社会的混乱を引き起こし、さらにそれは宇宙的混乱に至る。新たな存在の出現は他なる存在の否定によってのみ遂行され、ひとつの誕生によって破壊された秩序は、それを補完する死によってのみ復元することができる。
p.36
「これが私の子の肩甲骨。そしてこれが頭の骨、そしてこれが脚の骨」
涙が頬を伝って流れ、喪のための黒い塗料が少しずつ消えていった。その疲れて、曇った、うつろな顔は、アチェたちの最期を語ってもいたのである。
p.425
彼らは復讐する。世界は無生気なものではなく、身を守らなければならないからである。こうしてアチェたちは何世紀も通じて、森の秘密の核心で遊動民として生活し、その人目を忍ぶ遠慮がちな生活を一徹に維持することができたのである。だが隠れ場所は暴かれてしまった。それはいわば聖なるものに対する冒瀆であった。
p.431
