たるたる
@miyabi
2025年10月15日
猫を処方いたします。5
石田祥
@ 神戸市
猫好きの猫好きによる猫好きのための猫小説
シリーズ5作目ながら、まだ知らない人のためにシリーズをご紹介。これは京都のとあるメンタルクリニックのお話。そこでは患者さんは「猫」を処方されます。
猫です。比喩でもなんでもなくシャルトリューや三毛やアビシニアンなどの正真正銘の猫です。
患者さんは今の皆さんと同じように「猫? 薬ではなくて」とビックリしてるうちに、ケースに入った猫を、飼い方と注意を合わせた処方箋と一緒に受け取らせられます。
なんのかんのといいつつ、一定期間その猫を飼うことで人々の気持ちが変化していくというのが基本ライン。
ただし、このお話ただただ甘いポエマーな感動ものではありません。なぜ猫が処方されるのか猫を処方する先生たちは何者か?という話が少しずつ明かされていくのですがそれがまた切なくて、お話を引き締めています。
もちろん、猫好きやら猫を飼ってる人なら思わず頷いたり諦めと共に納得する猫様の様子もたっぷりで猫好き的にはおもわずにやけるシーンもたくさんです。
次に何を読もうか迷ってて猫好きの方なら、ぜひこのシリーズ第一巻「猫を処方いたします。」からいかがでしょうか。

