たるたる
@miyabi
とりあえず実験的に試してみます。
まだまだ実験段階ですが、絡んでいただくぶんには歓迎でございますのでよろしくお願いします。
- 2025年11月11日
みいちゃんと山田さん(1)亜月ねね星3.5漫画@ 自宅いやぁ死ぬほどキツイ 境界知能の女の子の話 最近は、自閉症・ADHD・不安障害・うつ病・学習障害の苦しさや特性を描く漫画も多いですが、 社会で境界知能の女の子は福祉と繋げて、ある程度日常を制限してあげるべきと強く思う漫画です - 2025年11月8日
兇人邸の殺人今村昌弘オカルトミステリー読み終わった小説星4@ 自宅『屍人荘の殺人』シリーズ三作目! 今度は廃墟遊園地で、○○○○○と。 中身はごりごり緻密な推理ものです。 兇人邸の殺人 / 今村昌弘 オカルト要素と本格的ミステリーの融合のこのシリーズ。一作目を読んだ時は事前知識がなくて非常に驚きましたが、本作も同様。 推理ものにそんなのが出て来るの?(シリーズ未読の方のために伏せます)と最初はビックリしますが、本筋のほうはガチガチの推理もの。しっかりとミステリで、トリック、ホワイダニット、フーダニットを満喫できる展開に加え、主人公たちの心情描写もしっかりとしていて、いいミステリです。 特に心情面で言えば、真犯人の気持ちも分かるし、主役の一人剣崎比留子が囚われのヒロイン状態になったことで主役たちの中に起きた心の変化も良かったです。 これがあることで、事件や登場人物たちが推理のための道具立てにならずにいます。(もちろん昔ながらの、新本格ミステリ論争で新本格ミステリを認めない方々からすると、それでもリアリティがなく人が書けてないと言われるかも知れませんが) また途中の安楽椅子探偵論議もミステリ好きとしてはなかなか興味深かったので、全体を通しての評価はかなりいいです。 強いて難をいえば、最後の登場人物は誰? もう少しこちらの記憶を刺激する描写が欲しかったことでしょうか(一瞬本当に誰かわからなかった)。 - 2025年11月1日
湖上の空今村翔吾買った@ きのしたブックセンター - 2025年11月1日
オルクセン王国史(5)THORES柴本,樽見京一郎,野上武志ファンタジー読み終わった戦記漫画読み終わった(漫画)@ 自宅軍事は兵站 byローマ人の物語 漫画読まないの?とよくいわれれますが普通にバリバリ読みますよ? 例えば今、じわじわ人気に火がついてきてるこちら、オルクセン王国史とか。 謂れもない罪で虐殺されかけたダークエルフの一族と、彼女らを受けいれたオルクセン王国の、エルフの国との戦記物。 軍事の要諦は準備であり兵站であり、地道な国力の増強である事がよく分かります。残業を起こし暮らしを安定させ、民心をつかみ、一体感を持ち、味方を増やす外交を続けて敵に備える。 そういう視点では、今の日本などは少しくらい軍事費が増えたところで、軍事大国になるどころか継戦能力についてはまだまだ世界最低ラインで圧倒的に不足しています。数日は優勢でも、自衛のための防衛戦力の拡充がなければあっという間に滅ぼされる危うさにあることがよく分かります。 それはさておき、この作品が漫画・小説読みとして嬉しいのは、この表紙だと後ろに写っている巨大なオークが敵だと思うでしょう? でも彼こそが実は英邁で理知的な英雄王でして、ファンタジーでよくありがちな種族ロールを割り振られてないのも良い点です。 ところでら軍記物とかアップするとウヨと呼ばれたりもしますが、そんなこと言い出すとガンダムもキングダムも三国志も平家物語もダメですからね。 って思いません? - 2025年10月31日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウファンダム読み終わった小説推し星5@ ホテル『イン・ザ・メガチャーチ』 朝井リョウ 率直な感想として一番大きいのは、「どえらいもん読まされたなぁ」という感覚でした。初読み作家さんでしたが、買って正解でした。 これから読む人も多いと思うのでネタバレ抜きの感想です。 推し活ファンダム沼にハマる女子大生 推しの若手俳優の自殺報道から陰謀論にハマりこんでいく非正規OLたち アイドルグループのファン達を操る運営側スタッフ 意識高い系のSDGs多文化コミュニティ K-pop界隈だけでなくなってきたオーディションサバイバル番組の闇 こういうものを解像度の高いままでごった煮にしつつ、現代日本人がそれぞれに死ぬほど「孤独」で死ぬほどの切実さで「居場所」「仲間」を求め、「自己肯定感」「承認欲求」に囚われている姿を描いているのが本作だと思います。 ある意味救いのない話でありますし、読みながら薄ら寒い気持ちになる人が殆どだと思います。 自分は推しもいないし、人や組織に嫌われるのも気にしないし、何かに熱狂できるほどはまれない、ある意味ちょっと残念な冷めたタイプの人間です。けれど、それでも上のような人やコトが身近なところであるのは毎日見ますし、この本を読んでると気がつかないうちに世界全体がそうした事に巻き込まれていく、或いは裏側ですでにそんなカラクリで動いているのではと気持ち悪さを感じました。 このあたり、すでに読まれた方はどう思われたんだろうなどと久々に他の方の感想が気になる一冊でした。 あと、作中では宗教のない日本人には物語が効くというロジックが語られますが、それは良くも悪くも非常に正しいと思います。 (このあたりは実は村上春樹なんかも繰り返して描いているテーマだったりもします) また技術的な部分では後半に顕著ですが、内心と他の人の会話文やネットに流れる文章が同時進行で流れ込み、本人の気持ちが混乱していくのを表現している箇所などは技巧的にも上手いなと感じました。 追記、某俳優の死からの陰謀論については誰がモチーフかあからさますぎるのですが大丈夫だったのかな - 2025年10月26日
接物語VOFAN,西尾維新ファンタジー読み終わった伝奇小説怪異星4.5@ 自宅いかにして斧乃木余接は造られたのか? 最近の物語シリーズで一番熱い物語。 #接物語 / #西尾維新 西尾維新最長の物語シリーズの最新作は、シリーズ屈指の人気を誇る死体人形「斧乃木余接」の誕生秘話だ。 彼女は、シリーズ別作品のセリフを借りるなら(うろ覚えで微妙に違うかも) 「斧乃木余接は人形である。別の言い方をするなら人間ではない。人ではなく、生き物ではなく、尋常ではないーーーそれが斧乃木余接、式神としての憑喪神である。 見た目は可愛らしい童女であれど」 こんな風に形容され本編では大活躍するものの、その出自は、シリーズ作中でも準主役級の専門家四人組が大学時代に作り上げたという以外は詳しく明かされていなかった。 それが今回初めて明かされたのだが、そこに、これも今まで語られていなかった臥煙遠江の死の真相が合わせて語られる。 ネタバレになるので詳細は省くが、その中で忍野メメや影縫余弦らの呪いについてもその理由が明かされるなど、長年のファンからするとかなり熱い、内容の濃い一冊となっている。 西尾維新の「物語」シリーズのファンなら、特に忍野扇と阿良々木暦の話である『終物語』までは好きだったんだけど、その後はなぁ…といった向きには是非読んでほしい。 個人的に、この無表情の死体人形は作中でも大好きなキャラなので嬉しい一冊でした。 - 2025年10月25日
ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史ヘンリー・ジー,竹内薫学び!読んでる人類の滅亡は その誕生の瞬間から定まっていた もし覆すなら今がラストチャンス 全ての生物は誕生の瞬間から絶滅が定まっている。人類の祖先ホミニンの登場からホモ・サピエンスの台頭、人類史のはらむ滅びの予兆。現在の技術進化の行く末。 読み始めてるがかなりいい。 - 2025年10月24日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎ミステリー読み終わったSF小説星4さよならジャバウォック 伊坂幸太郎のデビュー25周年作品に相応しい、大仕掛けと伏線回収が見事なSF作品です。 夫殺しの女性が主人公。 死体を前に混乱する彼女の前に現れた人物は、死体の処理を申し出るとともに、夫はジャバウォックに取り憑かれていたのだと告げるが……。 まだ読み始めた人多いので内容はオミットです。 - 2025年10月23日
デンデラ (新潮文庫)佐藤友哉読み終わった小説星4.5熊五十人の老婆 vs 人喰い羆 この冬最大のサバイバルアクションミステリー。 #デンデラ #佐藤友哉 熊、熊、熊、熊。毎日テレビやネットから流れてくる熊出没と熊襲撃の話に、恐怖・憤慨・うんざりしているあなたにオススメの、今一番熱い熊小説がこれ。 またまたの長文レビューですが、気に入ったら読んでみてほしい。きっと間違いなく忘れられない、記憶に残る一冊になる筈です。 昔、日本の一部では、遠野物語のように貧しい村では一定の年齢に達した老人を山へ捨てる風習があった。 この物語の舞台である山村にもその風習があり、70になった老人は山の祈り場へと捨てられる。彼彼女らはそこで極楽往生を待つはずだ、老婆の一部は人知れずそこなら助け出され、デンデラという隠れ里に連れて行かれ老婆だけの里を作っていた。 その数五十人。 五十人の老婆。 見渡す限り老婆。ひたすら老婆しかいない隠れ里。そこでは、穏健派と襲撃派という二つの派閥が危うい均衡の上で暮らしていた。 そこに現れた山の主である赤背の巨大な羆。 あまりにも飢饉がひどく冬眠すらできなかった羆は、山の支配者として二本足の人間たちを食料として襲う。爪のひと薙ぎで、老婆を両断し、生きたまま頭を噛み砕く。 その圧倒的な暴力の前に、当然ながら老婆たちの命は軽い。 襲われ、殺され、次々に貪られる。 普通の人間はここで諦める。しかし、すでに一度村から捨てられ死を覚悟した婆ァ達は諦めない。 やられてたまるか。 やり返してやる。 老婆たちは老婆らしからぬ力を発揮し、力を合わせ、武器を作り、策を練り、罠を張り命を賭けて熊との戦いに突入する。 しかし、その中で起こる疫病! 次いで二つの勢力の勢力争いに、裏切り、計略、そして殺人。恐ろしき人喰い熊との戦いの中であまりにも人間的な事件の数々。 果たして、生き延びるのは誰か? 殺人事件の真相は? 熊の脅威を描いた自然小説かと思いきや、雪山のサバイバル小説であり、政治小説であり、殺人に関するミステリーであり、生とは死とは何かと問う哲学でもある本書は、途中までの吉村昭の『羆嵐』のような体裁から一転わけのわからないエネルギーを発し始める。 これに少しでも似た作品はちょっと見当たらない。 まぁ、そもそもが全編通じて、熊と老婆以外は一切登場しないという話自体あり得なくはあるのだけれど。 追記 この小説を知ったキッカケもまた面白いので付記しておきます。 もともとは著者本人による、Xでの投稿がキッカケだった。 村上春樹がイタリアの「日伊ことばの架け橋賞」という賞の授賞式をしてもらうというニュースに対しての、著者の「僕は去年同じ賞を取ったのに授賞式をしてもらってない」という自虐投稿だった。そこから著者とこの本に興味を持ち、購入したのでした。 面白い本を読むキッカケはどこに転がってるかわからないものである。 追記2 ちなみに、この本は映画化もされていて、現在だとアマプラでも見れるようです。僕はまだ見ていませんが、原作の面白さがどれくらい再現できてるか若干不安です。 #映画 #クマ #くま #熊 #読書好きな人と繋がりたい - 2025年10月22日
もやしもん+(1)石川雅之読み終わった星3.5漫画発酵農学酒大ヒット漫画の完全続編。 十数年前のあの完結時点から、そのままの続きです。 ちょっと画風が変わったかなと思いますが雰囲気はそのままです。楽しみです。 - 2025年10月18日
エピクロスの処方箋夏川草介読み終わった医療小説星4.5@ 自宅「ほかの職業なら働き方を選ぶのは個人の自由かもしれん。しかし医師は違うんや。自由やら権利やら欲しがる人間は、そもそも医者になんぞなったらあかん」 「医者っちゅうのは,特別な仕事やと思うとるんや。命を預かる重大な役割やとか、たゆまざる努力が必要やとか、そういう当たり前の話やない。医者になろうとする人間には、自分の人生を、少なからず犠牲にする覚悟が必要やという話や」 作中での絶対権力者の教授のセリフです。別の人物に、やんわりと今だとそんなセリフはなんちゃらハラスメントになりますよと言われますが、僕は割とこちらの感覚に共感を覚えます。 お医者さんとか学校の先生とかにはそうした資質を求めてしまいます。それこそ時代遅れなのかもしれませんし、そんな重圧を与えるから成り手が減るんだと怒られそうですが、だからこそ聖職だとして尊敬の念を持って接したいとも思います。 もちろん、可能であればワークライフバランスを保っていただきし、過酷な労働や精神負担の分十分に高い給与や余録は得ていただきたいんですが、自分の教育業界もそうですが、自分や自分の家族より患者や子供や学生を優先しないといけない時はあるのが普通だし、そういう人がいないと世の中が回らないんじゃないかなぁと思ったりもします。 さて。それはさておき。 そんなような医師はどうあるべきかという話に、それとは全くの別角度でアプローチしてるのが本作の主人公のマチ先生こと雄町医師です。 天才的な腕を持つ消化器内科医でしたが、病死した妹のまだ小さな息子を引き取るために大学病院を辞め、今は京都の下町の総合病院に勤める内科医です。 彼が老齢の患者たちに寄り添い、看取り医に近いこともしながら過ごす日常に、前出の教授がいる大学病院の医師たちが絡んできます。 マチ先生の迷いながら自分の進む道やあるべき医療を追い求める姿や、患者に寄り添う姿。旧友にして大学病院の敏腕准教授の花垣先生(この先生が実に魅力的で男振りが良いのです)の自信に満ちた姿。引き取られた甥っ子の龍太郎くんの成長。春風のような爽やかさを運ぶ研修医の南先生のまっすぐさ。 そういうのがとても心地よい医療ものの小説です。個人的には今までで一番好きな医療ものです。 ちなみに本作は映画化予定の『スピノザの診察室』の続編です。今作から読んでも問題はないですが、できればそちらからの方がベターです。 追記 これはわかる人だけわかってくれるといいんですが、主人公のマチ先生は『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーみたいな感じだなとふと思いました。 そしてそう感じると、同居している甥っ子でマチ先生の世話を焼く彼がユリアンのように見えてくるから不思議です。いや。あくまで余談です。 - 2025年10月16日
ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史ヘンリー・ジー,竹内薫ノンフィクション買った科学 - 2025年10月15日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ気になる買った@ 神戸市 - 2025年10月15日
猫を処方いたします。5石田祥@ 神戸市猫好きの猫好きによる猫好きのための猫小説 シリーズ5作目ながら、まだ知らない人のためにシリーズをご紹介。これは京都のとあるメンタルクリニックのお話。そこでは患者さんは「猫」を処方されます。 猫です。比喩でもなんでもなくシャルトリューや三毛やアビシニアンなどの正真正銘の猫です。 患者さんは今の皆さんと同じように「猫? 薬ではなくて」とビックリしてるうちに、ケースに入った猫を、飼い方と注意を合わせた処方箋と一緒に受け取らせられます。 なんのかんのといいつつ、一定期間その猫を飼うことで人々の気持ちが変化していくというのが基本ライン。 ただし、このお話ただただ甘いポエマーな感動ものではありません。なぜ猫が処方されるのか猫を処方する先生たちは何者か?という話が少しずつ明かされていくのですがそれがまた切なくて、お話を引き締めています。 もちろん、猫好きやら猫を飼ってる人なら思わず頷いたり諦めと共に納得する猫様の様子もたっぷりで猫好き的にはおもわずにやけるシーンもたくさんです。 次に何を読もうか迷ってて猫好きの方なら、ぜひこのシリーズ第一巻「猫を処方いたします。」からいかがでしょうか。 - 2025年10月13日
志記(一) 遠い夜明け高田郁,髙田郁読み終わった星4時代劇@ 自宅高田郁の新シリーズ開幕! 『みをつくし料理帖』『あきない正傳 金と銀』で確固たる地位を築いた彼女の新作は二人の女性が主人公。 女医師を目指す蔵源美津。 女刀工を目指す高越暁。 19世紀初期、女性がついていなかった職を目指す二人の歴史が始まります。 面白いです。 - 2025年10月13日
法王計画 (ハヤカワ文庫 SF 576)クリフォードD.シマック気になる - 2025年10月11日
プリズン・ブック・クラブーーコリンズ・ベイ刑務所読書会の一年アン・ウォームズリー,向井和美ノンフィクション読み終わった星4読書会@ 自宅彼らが夢中になってるのは もはや麻薬ではなく書物なのだ 少し前に、読み始めたと投稿した海外のノンフィクション。本日読み終えました。 刑務所の中の囚人たちが思う以上に熱心に本を読み、意見を交わしていく中で彼らの共感力が高まっていく姿など大変興味深かったです。 あとは読書会の効能について主催者が語った言葉も印象的だったのでこれはまたべつの機会にツイートします。 それから、読書会を続けて出所したメンバーについて。読書会を終え出所したメンバーが全員更生して立派になって、というような御都合主義なことが起こらないのもノンフィクションならではの興味深さでした。 あとは世界的な時事問題や古典文学の世界と刑務所の中が意外にリンクしていて、読書会で取り上げられていた本のいくつかは機会があれば読もうなと思わせてくれました。 かなり分厚く読むのに時間もかかりましたが、読み応えのある良い本でした。 #プリズン・ブック・クラブ - 2025年10月11日
新九郎、奔る!(21)ゆうきまさみ読み終わった応仁の乱星3.5歴史漫画@ 自宅新九郎、奔る。読んでる人います? 応仁の乱はいまだに全貌が把握できないけれど 漫画としての面白さは格別な大河ドラマのような歴史漫画です。 ゆうきまさみ先生ということで、お話の展開も真面目一本にならず、適度にディフォルメされたキャラクターたちが生き生きと動きまわります。その中で主人公の成長や人生ドラマを楽しめますし、時代背景や周囲との関係性もわかりやすく描いてくれています。 しかし、それでもなお、あまりに登場人物が多く敵味方が入り乱れては陣営を変え、代替わりもし役職でも呼ばれるので、全貌を追いかけるのはなかなかに至難です。 まぁ私がお馬鹿なだけかもしれませんが、それくらい室町幕府の時代は混沌としておりますし。ひょっとしたら当時の人達もあまりにも無茶苦茶な治世だなぁと思っていたかもしれません。 ということで簡単にまとめますと、紹介文としてはこんな感じ↓ 足利将軍家の崩壊と日本各地に置かれた管領や土豪たちの争いの中、運命に翻弄され岡山・京都・伊豆を遍歴し、のちに北条早雲となる伊勢新九郎の一代記です。 表紙のおっちゃんが新九郎。連載当初はまだ本の子供だったんですが(^^) - 2025年10月10日
月の裏側恩田陸ホラー読み終わった再読星5@ カフェ#間違いなく大傑作なので読んで欲しい! そんなタグを作ってしまうくらい、恩田陸の『月の裏側』は面白かった! 九州の水郷都市で起きる老人の連続失踪事件。彼らは数日から数週間のうちに戻ってくるが不在時の記憶がない。現地に住む恩師から呼び出された塚崎多聞は徐々に事件の真相に近づくが…。 いやぁこれがねぇ、純和風のゴシックホラーでありながらSF風味もありすごく良かったんですよ。昔から大好きな本ではあるんですが、十年二十年ぶりくらいに読んでも圧倒感はそのままでした。今でも十二分に面白いです。 ひたひたと迫ってくる何かや事件の裏の真相。そこに対する人々の想いや、世界が裏返った時個人はどうするのかとか色々考えさせるんですが、そんなことは脇に置いておいて、読むのが止められない臨場感や没入感がすごかった。 これ誰か映画にしないだろうか。 追記 多聞は、あの多聞です。男ばかりの旅に出るあのシリーズの多聞の初登場の話です。 - 2025年10月7日
ひらばのひと(1)久世番子読み終わった星4漫画講談#ひらばのひと / #久世番子 先日の自民党総裁選直前。 国民民主党の榛葉幹事長が自民党の麻生氏の元を訪れた。その件を記者に聞かれて「漫画借りにいってた」とさらりとかわす。 記者をケムに巻く冗談かと思われたが、実際に借りていたことが後日明らかにされ、出てきたのがこの漫画。 久世番子の、「ひらばのひと」である。 未読なので、どんな漫画か早速取り寄せてみる(なんでも自分で読んでみたくなる私の悪い癖)。 すると、これが講談の話なんですな。 講談、落語と同じく物語を寄席なんかで語る話芸ですが、まぁ最近では神田伯山くらいしか庶民には名前が出てこないし、実演は見たことがない芸能。昔は作中にもさらっと描かれるように、講談社の社名の由来が講談だというくらい人気でしたが、今は本当にマイナーな世界。 なんせ「ひらば」って言葉一つとっても、それが講談世界では「修羅場」のことであることは僕も含めて知らない人の方が多いはず。 そんな世界を舞台にどこかとぼけた主人公が、講談師として成長していくお話で... と、ここからが面白くなるのですがお時間がまいりました。 講談風に語ったレビューの続きはまた次回の講釈
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