たるたる
@miyabi
とりあえず実験的に試してみます。
まだまだ実験段階ですが、絡んでいただくぶんには歓迎でございますのでよろしくお願いします。
- 2026年4月28日
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神の目の小さな塵 上【新版】ラリー・ニーヴン,ジェリー・パーネル,池央耿読み終わった感想SF小説星2.5新薬版で初読みのSF。 名誉ある賞を受賞した古典的傑作ということで期待大だったが中盤までがもたつくし、宇宙人たちとのファーストコンタクト後も展開が遅くて冗長気味。 下巻で挽回できるか不安。 - 2026年1月2日
- 2026年1月1日
文庫版 鉄鼠の檻京極夏彦ミステリ読み終わった感想再読星5新年最初の読了感想は、1341Pの超長編。 『鉄鼠の檻』京極夏彦 本当は年末の京都旅行期間中に一気に読み切る予定でしたが、さすがに無理があり新年に少し持ち越しました。しかしそれだけの価値がある一冊でしたので、新年一冊目ではありますが #騙されたと思って読んでほしい一冊 に挙げたいとも思います。 さて、あらすじ。 デビュー作であり京極堂シリーズ第一作『姑獲鳥の夏』からすると第四作にあたる『鉄鼠の檻』は、ちょうどいま箱根駅伝でランナーたちが走っている箱根山中にある謎の禅寺を舞台に「箱根山連続僧侶殺人事件」を描いたミステリです。 地元の人も存在をほぼ知らなかった禅寺「明慧寺」。江戸よりはるか昔、鎌倉の時代にもさかのぼろうかという様式の建築ながら、江戸・明治・戦中戦後のいかなる文献にも載っておらぬ謎の禅寺である明慧寺。ここには様々な宗派の僧侶たちが暮らしていた。 しかし昭和28年の旧正月の頃、麓にある仙石楼という温泉宿の中庭に、突如、座禅を組んだ僧侶の死体が現れるという奇怪な事件が起こり、それを切っ掛けに次々と僧侶が殺されていく。容疑者も被害者も僧侶僧侶また僧侶、関係者の関係は錯綜し、主人公である京極堂たちも徐々に徐々にその事件の輪に絡めとられていく。 犯人は何のために僧侶を殺し続けていくのか、また奇怪な死体の有様はそれぞれ何の見立てなのか、また真犯人の肝心の動機は? 非常に読み応えのあるミステリです。 次に、この本の話をするときに避けては通れないのが「禅」という宗教の存在です。 この本は、よくある宗教絡みのミステリと違って、宗教組織内の権力争いや血脈争いが彩りとして存在しているわけではありません。禅そのもののありようや宗教観が、事件そのものに深く融合的に関わっています。ですので、禅とその悟りの概念自体を理解することが面白さに直結します。 といってもこれは怖がらせているわけでも本のハードルを上げているわけでもなく、むしろその逆です。 この本の恐ろしいところは、ミステリでありながら、読んでいるといつの間にか禅の概要を歴史も含めて全て学べるとともに、禅の特殊性や仏教でいうところの悟りや修行のその意味までもがおおよそ理解できるというところにあります。ある意味、禅の解説書になっているのです。 それも(確かに小難しい用語は名前が大量に出てきますがそれらはさらっと流し読みで大丈夫です)、ミステリとして事件を追いかけていくうちに自然にそうなるのです。これは、ちよっと他に類を見ません。強いて言えば、文庫版の解説にも出てきますがウンベルト・エーコの『薔薇の名前』くらいでしょうか。 宗教とミステリの融合。これが本書の特異性ですが、ここが事前にうまく伝わっていないと、ただでさえ1400P弱という長さと相まって、宗教の小難しい話はあるし坊さんばかりだし『鉄鼠の檻』は読みづらいんじゃないかと敬遠されてしまうのであえて書いておきますが、禅についても自然と学べてしまうくらいの感覚で読んでいただきたいです。 最後にミステリとしての面白さという点です。『鉄鼠の檻』非常に面白いのですが、純粋なミステリという点でいえば緩い部分はあります。 緻密な密室トリックを楽しむというよりは、舞台の特異性や、集団的なヒステリー状態、クローズドサークルでの緊迫感、またそれぞれの禅僧たちの掘り下げや主人公たちの心理の動きを楽しむ部分が強いでしょう。けれど、二重三重に張り巡らされた謎や、最後の最後に全てがほどけていく感覚は、まさにこの物語の主役の京極堂こと中禅寺秋彦の「憑き物落とし」の醍醐味で、圧倒的なものがあります。 最後の最後に振り返ってみると、これだけの超長編ながらどこにも削ぎ落すべきものがなかった、削いで削いで残ったのがそれでもこの長さであったことに気づかされます。あたかも、悟りに言葉を要さない異端の仏教、不立文字の四文字が体現する「禅」に、あれだけ多くの文書があるのと相似です。 追記 おそらく寄せられる質問の筆頭が、シリーズの他の作品を読んでなくて、いきなりこの『鉄鼠の檻』から読んでも大丈夫なのかというものかになると思います。 結論から言えば、デビュー作の『姑獲鳥の夏』だけは読んでおいたほうがより楽しめるかと思います。語り手が同じ関口巽という小説家である点、『姑獲鳥の夏』に出てきた事件関係者がいらっしゃる点、また京極堂や究極の探偵榎木津礼二郎の特異性がよくわかるという点、これらを考えると第一作だけは読んでおいたほうがより楽しめるのは間違いありません。 ただ、思い切ってここから読んでみて、興味をもったら『姑獲鳥の夏』から始まるシリーズに目を通していくというのもありかと思います。そちらを読んでからでないとこの鉄鼠を読めないとなると、更にハードルが上がりすぎてしまいます。 それに、この『鉄鼠の檻』から読んでもいいほどにこの作品は良くできているという点、おそらくはこうした年末年始とかお盆休みなどの長期休みでないと『鉄鼠の檻』は長さ的に読みづらい点、この寒い雪の時期に読むことでさらに没入できる作品だからという三点があります。 新年一発目の書評(というとおこがましいですね。作品紹介ですかね)から超長文になってしまいましたが、こちらおすすめですので、騙されたと思って機会があれば是非読んでみてください。 #読了 #鉄鼠の檻 #京極夏彦 #ミステリー #読書好きな人と繫がりたい
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