
iiii
@return1030
2025年10月16日
ムーミンパパの思い出
トーベ・ヤンソン,
小野寺百合子
読んでる
借りてきた
3章まで読み終わった。
今回もツッコミどころたくさんのムーミンワールド。今作はムーミンパパが書いている自叙伝で、書いたところまで息子たちに聞かせているというスタイル。まあそれはいいんだけどさあwwwあのさあwww
ムーミンパパは悲しき過去の持ち主と前作から伏線が張られていたのだが、パパはなんと捨て子で施設育ちだった。
ありふれたビニール袋に入れられて玄関に置いておかれたらしい。ヘムル族のヘムレンおばさんに厳しく育てられ(ヘムル族の習性上仕方ない)、当然ウマが合わず暗い日々が続いていたので、家出をするのがこの大冒険の始まり。
自由を手に入れた場面は、この少年はまだほんの小さな子供なのだと思うと不憫で泣けてくる。でもパパ本人も記していることだが物語を盛り上げるために誇張表現を使うことがあるそうで。しかもどこまでが本当でどこからが誇張なのかはこちらは知るよしもない…。えーーーパパに翻弄されるということね笑
旅立ってすぐ、素敵な森について理想のお家を妄想して、図面を書いてみたりするのはとても素敵なアイディアだった。が、空想が細かすぎてもう建てたと思い込んで、近くにいたヤマアラシのおばさんを強引に招待するくだりはたまげた。しかもおばさんがなんとも言えない顔でパパの顔をしばらくじっとみてから無言で去る、ところ衝撃で2度読みした。パパはあまり気にしてないっぽい。まじか。こんなシーン常人には考えられない。作者は狂人なのか?
そして、素敵な仲間たちに出会う訳だが都合よくスニフ・スナフキンの父親が続々と出てきたので驚いた。
スナフキンとか親がいなさそうだと勝手に思っていたのでほんとに衝撃。シェイクスピアの夏の夜の夢にでてくるパックみたいな単体で長らく存在している妖精のイメージだったんだけど、そういうんじゃなかったんだ。
そしてこの話を聞かされているムーミントロール・スニフ・スナフキンたちは、自身のパパに大注目して、心から誇りに思いながら聴いている様子だった。少年たち〜❣️とっても可愛いよ〜!
さて、大冒険の方だけど、若きムーミンパパが英雄心を発動させてモランから逃げる何かを救い出したけども、それがまたヘムル族のヘムレンという名前のおばさんで、かの施設長に見た目も名前も性格も似ているため「救わなきゃ良かった」みたいになってのは超面白かった。それ言っちゃう?しかも他のメンツも自由を愛する系なのにヘムレンさんはガッツリ秩序束縛系なので、他のメンバーもおばさんを手放す方法を考えてるのが酷い。w
ヘムレンおばさんがニブリングという生き物たちを怒らせて連行されていったとき、若きムーミンパパは逡巡するものの「間に合わなかった。」と自分に言い聞かせて助けに行かなかったの酷すぎてウケた。フレドリクソンにはたぶんバレてるけど彼もなにも言わないの。利害の一致なのね。この旅の仲間、しんどすぎるw
海に出てから、いかり綱がかじり切られててフレドリクソンが怒った時の言いようが良かった。パパは「みんながしってるとおりぼくは歯が小さい」といったり、ヨクサル(スナフキン父)は「ぼくはかじりきるほど働き者じゃないぜ」という。言い方がいいよね、個性あって。ロッドユール(スニフ父)は「ぼくじゃない」とだけ言うんだけど、彼は嘘をつかないからみんなに信用されてたって書いてあってちょっと感心してたらその続きが"想像力がないのでしょうね"って突然のディスりで爆笑してしまった😂😂😂😂😂ねーーーロッドユールはなんにも悪いことしてないじゃーーん!!なにこれ😂😂😂ほんとにウケる🤣
結局犯人ははぐれニブリングだったんだけど、パパ"「君がいなくなったことを君のママが知ったら、なんていうかな」って聞いて、「なくでしょうよ」と、ニブリングは答えました。"でこの章が終わったので私の心は大草原だったw.wwwwwwww私の心にもwwwフィンランドのwwwwムーミン谷のwwww
豊かな緑がwwww生えましたwwwwwwwwwww
なんなの?
ムーミンワールドなんなの?
ほんとおもしろいんだが。
そして、ここまで、自信がビニール袋に入っていたことを知りながら「わたしは特別な星のもとに生まれたムーミンです」と名乗る万能感たっぷりのパパが痒くてしんどくてたまりません。
つらくて。
船の名前が海のオーケストラ号と名前が判明したあたりで思わず口コミを探してみると「名作」とか「一番好き」とか「.ラストが感動する」とか書いてあって…ほんとかよーーーーと思いながら続きを読むことにしました。
おばさんのあたりからかなり笑えてきて、ようやく第3章が終わりました。つづきも楽しみにしています。
