
オケ山
@okeyama
2025年10月18日
消えた冒険家
ローマン・ダイアル,
村井理子
読み終わった
冒険家で生物学者の著者がコスタリカのジャングルで行方不明になった息子を探すノンフィクション。
冒険の楽しさを小さい頃から息子に教えた父として、ジャングルの危険な一人旅を止められなかった後悔が切なく伝わってきた。
捜索する過程で麻薬がらみの殺人なのか?不慮の事故なのか?それとも自らの意思で行方をくらましたのか?
息子を信じる気持ちと、現地の人々のあやふやな証言に心が揺れる様も、読んでいて苦しくなった。
途中メディアが出てきて、センセーショナルな話に仕立てあげようとするところは読んでいて、そういうとこだよなーマスコミ!と腹が立ってしまった。
グーグルアースで地名を検索しながら読んだけれど、ほぼ緑しかない土地が広がっているのをみると、そこに踏み込んでいくのは相当なリスクがあることが、完全なインドア人間の自分にもわかる。
最後は悲しいけれど、息子は自分の信じた息子のままだったと確認できて、心が少し穏やかになったのかな、そうだといい。
