ちとせ "それは令和のことでした、" 2025年10月20日

ちとせ
ちとせ
@4wsdig
2025年10月20日
それは令和のことでした、
どんでん返しの短編集。どんでん返しがくる!と身構えてても「そこか〜!」と気持ちよく騙されてしまった。 一番印象に残ってるのは『彼女の煙が晴れるとき』かな〜。 ・彼の名は いじめ描写普通にキツかったんだけど、オチを知ったあとで改めて読み返すと…そりゃ人も殺したくなりますわって感じの地獄ぶりだ… ヤバい親、普通にヤバかったのにオチでこっちの予想より更にヤバかったことが判るのキツい〜…… ・有情無情 なんというか…むずかしい… お年寄りと若年層で身体接触に関する認識がかなり違うのは本当のことで…私が優亜くんの親だったら確かに何してくれとんねんジジイ!ってなるかもしれなくて…岩切の正解は優亜くんが泣いてた時点でおまわりさんを呼ぶことで…うーん…むずかしい… ・わたしが告発する! 雄大がさ〜〜〜正論なんだろうけど大声で一気にたくさん喋るの、私も苦手だな…史奈じゃなくても引きこもりじゃなくてもうまく対応できない人いると思う… 殺しちゃったときにちゃんと自首しておけばよかったのにね〜以外に言うことないぜ… タイトルの「わたし」に気を取られすぎて紅音に裏切られることばっかり想定してたんだけど、まさか史奈の生前の罪に足を取られるとは〜… ・君は認知障害で いやシームレスに泥棒に移行しすぎだろ!!なんで盗んだ!?そんな兆候あった!? 塵芥さんのまさかの正体びっくりした〜、でも普通にネット友達としてつきあえてたならもっといい親子関係築けるんじゃないか? お父さんめちゃめちゃいい親で…かっこよかったよ…! ・死にゆく母にできること なんというか…この夫も正論をかましすぎるというか… 夫があんなことを言わなければ母親を殺すという結論には至らなかったのでは…と思ってしまった。素人カウンセラーごっこで大事なところは「専門家じゃないから」って突き放すのどうかと思う〜、なら最初から問答無用で心療内科につれてけばよかったのに… ・無実が二人を分かつまで なんでみんな平林の言うこと素直に信じてて三田が起きてから事情を聞こうって思考にならないの!?もしかしたら泥棒は逆なのかもよ!?とずっとモヤモヤしてたんだけど、依吹の推理があたってるならやっぱり平林が危ねえやつなんじゃん!!! 三春の正体については、まあ、『彼の名は』と同じオチだね〜と思ってしまい…一冊の中にネタかぶりがあるのは残念。 ・彼女の煙が晴れるとき た、タバコの禁断症状ってこわい…吸ったことなくてよかった、絶対禁煙できないもん…… 禁煙本当にキツイんだろうけど、人を殺すほどの苦しみなのか…もうほんとに薬物だな…と慄いてたら夢だった!夢でよか……おねえちゃん!?!?!? ずっとワンオペ育児だと思ってたのがヤングケアラーだったの、キツいとかしんどい以前の問題でグロすぎる〜〜〜賢士郎、こんなやつ親じゃねーよ!亡くなった駒音の母親もさぞや無念だったでしょうよ!! 最後は福祉の手を借りられるようで良かった…子どもに戻れますように… ・花火大会 び、びっくりした〜!! 最初は「わたし」が動物かなにかかと思って、次に遺影と幽霊を疑って、最後にビデオ通話なのがわかったとき「よかった〜!」って声出た。元気になってたこ焼き食べなよね!!!
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