まいける "聞いて、ヴァイオリンの詩" 2025年10月20日

まいける
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@bluesky42195
2025年10月20日
聞いて、ヴァイオリンの詩
千住真理子さん。私が敬愛するヴァイオリニスト。 なぜだかわからない。千住さんのヴァイオリンを聴くと揺さぶられる。 この本には千住さんのサインがある。2000年11月14日。千住さんのお父さんが亡くなったのがその年の9月2日。哀しみの中でサイン本を贈ってくださった。 この本には、ヴァイオリンを無邪気に楽しんだ幼少期から修行期。そしてヴァイオリンの音を聞くだけで、耳を塞ぎたくなった経験をした彼女がヴァイオリンを再開するまでの魂の彷徨が余すところなく語られている。 「いま必要とされているのは、『心を入れた音』なのだ。」 ホスピスの聴衆の、音を通して感じようとしている「人の体温」だと気づいた彼女は、息をするように、語りかける思いで演奏を進めていったという。 たくさん書きたいことがあったが、それよりも今は千住真理子さんのバッハやイザイやベートーヴェンに耳を傾けたくなった。 彼女の奏でる音楽と対話したくなった。 しっかり生きろ!と叱咤されるかもしれないけど。
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