
素潜り旬
@smog_lee_shun
2025年10月22日

読み終わった
八柳李花『Beady-fingers.』は、書かれたあとに考えるみたいな思考の印が実際のスポットと重なり、さらに深い印となっている。
《夜の動物園に来てみないか、と
言った男
言われた男
の、
耳の奥で波音をたてる
古びた水槽の記憶》
八柳李花「削がれた跡に残るもの」
この詩も、「言った男」と「言われた男」のあいだにある「古びた水槽の記憶」を起点に深く深く削ぎ進めていきタイトルがあらわすものに帰結するその円環、その印。
