
しま
@shima2718
2025年10月9日
満ちる腕
伊藤紺
読み終わった
札幌行きの機内で読み終えてたんだった
ほかの作品を読んだ時にも思ったけど、伊藤さんの言葉が好きだ
『液体の気持ちのままで会うときは
心の中で「ごめん」と思う』
『含んだり、
含まれたりする身体に
あなたのかたちらしき空白』
『ちゃん付けで呼ばれると微かに動くわたしの胸の大きなゆりかご』
『髪の毛が朝日を浴びて透き通る
きれいなときに見ていてほしい』
『なんだろう。
日々の湯気のようなものを
ふたりで浴びて笑いたかった』
『筒の中覗き込むように聞いてくれる
信じるより早く溢れ出す』
『のびをするあんたの胴を抱けばすこし生まれる空白に秋の風』
