
おいしいごはん
@Palfa046
2025年10月23日
読み終わった
お金の歴史や周辺の議論を紐解きながら学べる本。
NHK出版の学びのきほんシリーズは、平易に読めるものが多く(その分丁寧というよりは、著者の色が出るが)手に取りやすいのでありがたい。そのため鵜呑みにするというよりは、一つの選択肢くらいの受け取り方をする本だと思っている。
前半は歴史の部分でデイヴィット・グレーバーが出てきたり、安易な投資に対する批判にケインズの「投機」と「投資」の話が出てきたのが面白かった。
後半には、ブロック経済や貰ってから徐々に価値の減少する地域通貨(貯めたり投機したりせず、流通するようにしたもの)の話も面白く、最後の方のネオリベ批判と提案も面白かった。
著者はケインズなどの流れに賛同しているのか、資本主義とネオリベラリズムへの批判が随所にある。私もどちらかというとそういったものに賛同する側なのだが、あまりにも批判が多くそれに対するネオリベ側の応答はどうなんだろう?と気になった。
メモ
・ヴェルグルの労働証明書
・ふれあい切符(時間通貨)







おいしいごはん
@Palfa046
最後にお金をただ貸したりするのではなく、恩送りなどのように次につなぐバトンのように捉える見方が紹介されている。
家族に学費を借りた際に、「お前は債務者としての自覚を持て」と言われた私としては、借りた人が分かりやすく存在するよりも、恩義のある地域やコミュニティなど集団であった方が倍にしてでも返したいと思えるかも、と感じた。