
Bruno
@macchoca
2024年10月1日
たゆたえども沈まず
原田マハ
読み終わった
絵画を愛した二人の異邦人
林忠正とフィンセント・ファン・ゴッホ
二人の魂が交差する旅の記録。
舞台は19世紀末のパリ
東洋と西洋が深く触れ合い、
互いの美意識を映し合った時代。
林は浮世絵を携え、異国で美の架け橋を築く。
ゴッホは孤独の果てに、色と光の祈りを描く。
二人のあいだには言葉を超えた理解があり、
そこにはただ、共通言語として「芸術」がある。
文化が混じり合う瞬間の美を、
異国に根を下ろす覚悟の詩を、
感じずにはいられない。