たゆたえども沈まず
116件の記録
ごま@koalakko2025年11月22日読み終わったタイトルに聞き覚えがあり手に取った本。素敵なタイトルだな、と思ってどんなお話か全く知らないまま読み始めた。 ゴッホと弟で画商のテオのお話。ゴッホは、幼い頃に美術館に行った時に知ったのだけど、自分の耳を切り落としたり、自殺したりといったエピソードが子どものわたしにはあまりに衝撃的で、今でも絵よりもそのエピソードがついつい頭をよぎってしまう。あと、今ではとても有名な画家だけど、生前は評価されていなかった、そんなことがあるということを知ったのもこの時だった気がする。 弟さんがゴッホを支えていたことはこの本を読んで初めて知った。後半部分は辛くて切なくて涙が出そうになってしまった…。 この小説を読んで、ゴッホの絵を見たくなった。ちょうど今展覧会やってるのかな…?


- 本のこもれび@yasubi-bi2025年11月3日読み終わったゴッホ展の後に購入、一気読み。苦悩と希望、願いなど、いろいろな感情を絵が発してしたことを改めて実感。原田マハさんの文章は、どれも心地よく、いつも最後までノンストップで読んでしまう。


いぬを@_____on7222025年10月13日読み終わった@ 自宅『リボルバー』を読んでゴッホ関連作品を読みたくなったので。 いろんな感情が湧いて感想が書けません! ファン・ゴッホ兄弟の関係性は一言では表せない。 時代が追いついていない、世間から評価されるには早すぎる絵を描く画家フィンセントと兄の絵を売ろうにも売ることができない画商のテオドロスのお互いを思う気持ちが…。 途中でフィンセントの自由奔放さにイライラしながら読んでました笑 そんなフィンセントを見捨てることができない弟テオドロスに感情移入して辛い。 また、この兄弟に関わっていく二人の日本人にフィーチャーした構成となっていて、「林忠正」と架空の人物「加納重吉」がフランス、パリで活躍する様が日本人として誇らしいと思いました(フィクションですが…)。









葉鳥@kihariko2025年10月2日読んでるオーディブルにて。初めての美術系原田作品で再生時間14時間なんて乗り切れるだろうか…と心配していたけど杞憂だった。冒頭から隈なく面白い。 舞台はフランス・パリ。これまでの伝統的な絵画からだんだんと印象派や日本絵画が注目を集めるようになった頃の物語。日本から渡仏し画商を生業にする林忠正と助手の重吉、まだ無名だった画家のゴッホと名のある画廊で画商として働く弟テオ、4人の交流と歩みが描かれる。 重吉とテオ視点でそれぞれ話が進んでいくのが良い。 ゴッホとテオの生涯はなんとなく知っているが、ゴッホの作品がいつどんなタイミングで描かれたものなのかは知識がないので、作品を調べながら読むのが楽しい。





yoneko@honsuki77112025年9月24日かつて読んだ絵画に疎いわたしでもゴッホという名前は知ってるし、作品も目にしたことはある。 こんなにも苦悩に満ちた中で描かずにはいられない、ゴッホの人間性に触れることで作品がより深みを増し、読み終わったあと美術館に行きたくなる。 すごく没入感のある作品。

さくらゆ@skryuh_2025年8月9日お気に入り読んだ読み始めて、ゴッホの研究をしている人や、その関連の人がゴッホ作品やゴッホの真相を追い求めるみたいな物語なのかなと思ったのですが、全く違って正にゴッホが生きた時代の、当人たちの物語でした。 美術史文学に初めて触れましたが、歴史文学があるのだから、美術のそれがあってもおかしくないんですよね。何も歴史は戦、抗争だけではないですもんね。 恐らく、研究で未だ解明されていない余白の部分を埋めるような、原田マハさんの解釈を込めた、ひとつのゴッホの物語。「あの作品たちをこういう言葉で表すのか…!」と作品を見る目も養える美しい文章でした。 《肖像画》のエピソードはテオと一緒に涙しますし、《星月夜》のエピソードは一文読む度に心震えて涙がぽろぽろ溢れます。 お互いを思い合ってるのに報われない生涯は本当にやり切れない。

田中@Imada_desu2025年8月5日読み終わった読みながら、思わず涙が溢れ出た。 最後まで読み終わった瞬間、慌てて最初の章を読み返したくなる。そして、謎を解いたような快感に耽ってしまう。 テオとフィンセントの、兄弟としての関係を超えて、心の中で深く結びついていた運命共同体のような感情。兄弟で暮らしぶりは違いながらも、当時では進み過ぎている感性、卓越した芸術観の可能性を信じ続けながら他者からの理解を求め、思い詰めがちで、どこか満たされない根本的な部分がそっくりな兄弟が悩み、模索しながら支え合い、生き抜き、選択した運命に、涙を流さずにはいられない。 フランスに魅せられ、パリの地で強く有り続ける林という実在の人物と、同じくフランスに執心する心優しく、情け深い日本男児である重吉の二人とファン・ゴッホ兄弟の架空の出会いが織りなす、傑作だと思った。 原田マハさんの紡がれるこの19世紀末の想像の世界は、なんと色鮮やかで私達の生きるこの瞬間に、五感で感じられるようなのか。私はこの時代に彼等が本当に存在していて、会話を交わし、この出来事は原田マハさんが体験した事実なのでは?と思いたくて仕方がない。 ファン・ゴッホ兄弟や印象派という存在に私達が理由もなく惹かれるのは、彼らが日本の芸術を、浮世絵をこよなく愛し、その風を自らの作品や価値観に取り入れようとしたからかもしれない。 時代が追いついたこの現代で、評価され、世界中から愛されるファン・ゴッホ兄弟やそれに関連する功績者に、益々興味が湧いた。




Mana@norimaki_arale2025年5月20日読み終わった史実に基づいた物語で、映画でよくあるような先の読めないハラハラする展開はないにも関わらず、日常に潜む情景の描写が臨場感にあふれていて、タイトルに呼応するかのように心が揺蕩う場面が何度もあった。原田マハさんの、目の前に広がる景色の表現の仕方が好き。違う作品も読んでみたい。


とらこ@RDs00872025年5月19日読み終わった図書館で借りたReadsで知った「たゆたえども沈まず」とはパリのこと 兄ゴッホの唯一無二の才能を信じ続けるテオ 言動に翻弄され、時に憎み、それでも愛情の全てを注ぐひたむきさが切ない
とうふ@tofu2025年4月22日読み終わった読んでいる間、ずっと胸が高鳴っていた。 結末を知っているからこその緊張もあった。 華やかなパリの、たった2人の兄弟の話。 この気持ちは、ちょっと引きずりそう。





背等体@yomotuhegui2025年3月21日買ったずっと気になっていた。平置きされていると表紙の求心力がすごい。目線がどうしてもこちらと、リボルバーと題打たれたひまわりの装丁の2冊を見てしまう。




そ@__sososo102025年1月1日かつて読んだまた読みたい心に残る一節フィクションではあるものの実在する人物の話なので、ゴッホは何を思って絵を描いていたのか、世の中に存在する物や人がどう映っていたのか、そんなことを考えるようになった。
Bruno@macchoca2024年10月1日読み終わった絵画を愛した二人の異邦人 林忠正とフィンセント・ファン・ゴッホ 二人の魂が交差する旅の記録。 舞台は19世紀末のパリ 東洋と西洋が深く触れ合い、 互いの美意識を映し合った時代。 林は浮世絵を携え、異国で美の架け橋を築く。 ゴッホは孤独の果てに、色と光の祈りを描く。 二人のあいだには言葉を超えた理解があり、 そこにはただ、共通言語として「芸術」がある。 文化が混じり合う瞬間の美を、 異国に根を下ろす覚悟の詩を、 感じずにはいられない。





























































































