
𝘪𝘯𝘰𝘳𝘪
@fysminr
2025年11月5日

自分だけの部屋 【新装版】
ヴァージニア・ウルフ,
川本静子
読み終わった
@ 自宅
友人に勧められて読んだ
とってもよかった!
『女性が小説なり詩なりを書こうとするなら、年に五百ポンドの収入とドアに鍵のかかる部屋を持つ必要がある』という主張
『多分、教授が女性の劣等性について少し声高すぎるほどに強調する時、彼は女性の劣等性ではなく、自分の優越性に関心を持っているのでしょう。自分の優越性こそ、彼が相当熱をこめて、力説しすぎるほどに保護しているものなのです。』
『これまで何世紀もの間、女性たちは、男性の姿を実物の二倍にして映し出す快い魔力を具えた鏡として役立ってきました。』
『すべてのこういった全く人に知られていない生涯こそ、これから書き留められねばならないのです、と私はメアリイ・カーマイケルに、まるで彼女がこの場に居合わせているかのように話しかけました。』
『メアリイは男性のさまざまな虚栄心——むしろ特異性と言いましょうか、その言葉の方が相手を傷つけませんから——を、敵意をこめずに、笑って見せられるようにならなければいけませんよ、と囁きました。』
『彼女に持久力があるかどうか、疑わしく思われました。何故なら、拍手とわめき声は神経にさわるほどでしたから。』
『そして、本に暗示力が欠ける場合、それは、精神の表面をいかに強く打とうと、内部に滲み通っていかないのです。』
『誰でも、ものを書く者にとって、自分の性を意識するのは致命的だということです。』
『いま申し上げたような意識的な偏見をもって書かれたものは、どんなものでも、滅びるのが定めですから。それは豊かにふくらみません。一日か二日は、才気に溢れ、効果的で、力強く、見事に見えましょうな、夜には凋んでしまうに違いありません。それは、他の人々の心の中で育つことをしないのです。』
『あなたが書きたいことさえ書いていれば、それこそが大切なことです。そしてそれが幾時代にもわたって大したものであるのか、それとも数時間しか価値を持たないものなのか、誰にも分かりません。』
『知的自由は物質的なものにかかっているのです。詩は知的自由次第なのです。』
