都麦 "腸脳力" 2025年10月25日

都麦
都麦
@tsumugiterao
2025年10月25日
腸脳力
腸脳力
長沼敬憲
腸活のTipsが詰まった本だと思って読み始めたのに、腸活のさらにその先の話というか、まさにそれが“腸脳力”なのだけど、強引に言い換えれば「腸を中心に生きる」という啓発本だった。バッキバキに腸至上主義者だし、この本の思想は全ての身体的/精神的/社会的敗因は腸を労らないことにあるくらいの勢い。後半にかけてさらにその違和感は増していくので(最終的に霊感の話が出てきて、流石に声が出た)、自分としては、話半分で読むことが比較的重要だった。 そして、だいたいこの本で出ている「XXという話がでている」とか「XXといわれている」とかのほとんどは、この本のどこにも出典元が明記されていない。先日まで『アイヌがまなざす』を読んでいたので、出典がない「XXといわれている」への不信感が半端ない。 この著者はあくまでもサイエンスライターであり、専門的な知識を研究機関で学んだ医者/学者ではない。自分の選んだ専門家から聞いた話を、自分の解釈を挟みながら本にする、ある種の危うさを感じる。 この本は常に「どのように腸活するか」ではなく「なぜ腸活が重要なのか(腸活しないからダメなんだぞ)」ということを延々と語っていた。
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