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都麦
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@tsumugiterao
ライスワークはデータアナリスト、ライフワークは映画制作。昨年下旬から月に1回程度アイヌについての勉強会“ふむふむアイヌ”を開催しています。自宅本棚の半分は[恵文社][誠光舎][出町座][エルカミノ][あずき書房]から。故郷は北海道。24歳、犬好き。
  • 2025年4月17日
    アイヌからみた北海道150年
    ふむふむアイヌ1冊目の課題図書。 いまを生きるアイヌの人々の語りが、人の数だけの角度から紡がれたのち、最後に迎える新井かおりさんと鵜澤加那子さんの文章。個から論へ発展させ、その論から最後はまた個のリスペクトへ。この本の構造がとても真摯で、その姿勢からも感じることがとてつもなく多い良書。自分の当たり前がいかに自分だけの当たり前かという事実に打ちのめされる。 法は、政策は、育てゆく苗である。 自分の生まれ育った愛する故郷、北海道/アイヌモシリを、愛し続けるために、自分に何ができるのか考え続けたい。 [「人間である」とは、物語を継承し、紡ぎ続けるということです。痛みに向き合い、受け入れ、それを希望にすることができるのは、人間である証です。]
  • 2025年4月9日
    シーズ・レイン
    ハタチの夏から憧れ続けていた一冊。書店もネットもどこにも売っていなくて、2023年の4月に目黒川沿いの本屋で見つけて、まだ初任給も出ていないのにプレミア価格で即購入した。読むなら絶対に雨の日に休憩を入れることなく読み切りたくて、ずっと本棚のいちばん真ん中に待機させ続けて2年弱。今日は1人、我が家のふわもこ犬はトリミング。そして久しぶりの雨。ファミレス快適認定研究所設立の原点とも言える駅前のデニーズにおひとり様入店。時は来たり。ハムの盛り合わせと味噌汁で挑んだその内容は、まさかの、微妙……! 何が微妙と感じたのだろうか。おそらくそれは、時代とともに気づけるようになった価値観の問題なのだと思う。“僕”の文章からあまりに自己陶酔を感じすぎて、冷めてしまった。 憧れてから4年だもんな、きっと4年前に読んでいたらバイブルになっていただろうな。けどこの4年間でいろんな本や映画と出会って、僕はフェミニストになった。だからこの本のあらゆる場面に、モヤっとしてしまうことがあった。だからナルシズムを受け入れられなかった。今の価値観でひと昔前を測るのはナンセンスだというのもあるけれど、だからと言って今を生きている僕はこの本を絶賛できない。タイミングってあるよね。でも偶然なのかこの本は「タイミングってあったんだね」ということを話していた本な気もする。人は時間の流れとともに変わっていくし、少年はいつかPOPEYEを卒業する。けれど今も昔も、すべての瞬間で人は弱くて脆くて面白いし、今も昔も、神戸はずっと良い街だ。そういう本だった。
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