
Bruno
@macchoca
2024年3月26日
訂正する力
東浩紀
読み終わった
訂正とは、ただ誤りを直す行為ではなく、思考そのものだ。
ブレない軸とは、硬直した信念ではなく、
太くしなやかに揺らぎを許す幹である。
「ふつう」という言葉の曖昧さもまた、
訂正の余白を含んでいる。
世界は誰かの主観の積層であり、
客観すらも主観の影にすぎない。
だからこそ私たちは、言葉の内と外、
意味とコンテキストの間で
絶えず読み替え続けなければならない。
科学とは反証可能性の営みであり、
人間もまた自らを反証し続ける存在だ。
訂正する力、
それは、変わらぬ本質を問い直す力のことだ。