
Bruno
@macchoca
2024年2月9日
ゴッホのあしあと
原田マハ
読み終わった
本から得た知識を、知識のまま飲み込むのは危うい。
言葉はいつだって誰かの時間の断片であり、
体温のないまま受け取れば、ただの情報で終わってしまう。
ページの向こうへ足を運び、
風の匂いを吸い込みながら、
ゴッホと語り合うように旅をする。
理解ではなく、共鳴。
そこに生まれる「誤読」こそが、自身の世界を形づくる。
正しさよりも、感じたままの揺らぎを信じること。
それはアートにも、デザインにも通じる。
AIが整然とした解を並べる時代だからこそ、
人間の曖昧な誤読が、唯一無二の創造へと変わる。

