
花木コヘレト
@qohelet
2025年10月30日

強制不妊 旧優生保護法を問う (毎日新聞出版)
毎日新聞取材班
読み終わった
図書館本
障害者
優生保護法
まず、不満点からです。誤字脱字が多く、読書欲が削がれたこと。繰り返し説明される論点とそうでない論点が「まだら模様」で、論点整理が不十分に感じられたこと、などです。それはそれとして。
私にとっては、衝撃的な本でした。私はハンセン病の本は何冊か読んでいるのですが、知的・精神障害の方も、ここまで「強制不妊」に蹂躙されているとは知りませんでした。良い意味で、ハンセン病が相対化されました。つまり、ハンセン病に限らず、人間は、差別できるものはなんでも差別して蹂躙する動物だ、ということです。どこまでも私たちは無感覚でいられるのです。これは皮肉ではありません。皮肉にならないことが絶望的なのです。そして、そうであってはいけない、と私は思います。
私たちの生命は平等なのです。どこまでも私たちみんなが、のびのびと暮らせますように、そう思います。