きらた "明智卿死体検分" 2025年4月8日

きらた
きらた
@kirata
2025年4月8日
明智卿死体検分
四阿の中で、雪に埋もれて発見された正体不明の凍死者 この異常な殺害方法を誰が何故どのように行ったのか? 魔術(陰陽術)が発達した世界で起きた事件を描くシリーズ第1弾 特殊設定ミステリ‥と言うのか? 歴史改変SFってジャンルがあるらしいですが、この作品はそのジャンルでもあるらしいです 要するに、科学の代わりに魔術(陰陽術)が発達したパラレルワールド的な現代日本(日ノ本)が舞台になっている作品 作品の最初とあとがきに書かれているが、この作品は米国作家の作品(ランドル・ギャレット『魔術師が多すぎる』)にインスパイアされたものらしい そちらの作品は未読です‥ 魔術(陰陽術)がある設定とは言え、その中にもルールは存在しており、ミステリとして不条理さは感じられない 調査を任される主人公·明智小壱郎光秀 相方である陰陽師·安倍天晴 名前だけでときめきを感じてしまうが、読み始めても抱いたときめきが崩れることはなかった 世界観が違う事に戸惑いはあるが‥‥ 唯一感じたマイナス点がそこなのである 世界が違うので、見慣れぬ単語がコロコロ飛び出すのだが、注釈やら何やらがないのである 見慣れぬ名称を見かける度に“はて?”と首を傾げ、“前に説明があったかな?”と頁を遡ったり、諦めて分かったつもりで先に進んだりと、読書に埋没しきれず、物語と自分(読み手)の間に見えないバリアのようなものを感じてしまうのだ これが本当に惜しい 人によっては序盤〜中盤位で投げてしまうのではないかと心配になってしまった もう少し丁寧に読者に寄り添って欲しかったと思う 続きが気になる終わり方だった事と、読み終わって悪くないなと感じたので、第2弾(4月末に文庫発売!)も購入予定 世界に慣れるまでは戸惑いが先立つ作品だと思うので、万人向けとは言えませんが、気になる方は読んでみるのも宜しいかと ちょっとメンドクサイけどクセになるって感じでした、私にはね!
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