
きらた
@kirata
2025年8月8日
ありふれた祈り
ウィリアム・ケント・クルーガー,
宇佐川晶子
読み終わった
海外ミステリ
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作
牧師の父と芸術家肌の母、音楽の才能を持つ姉とどもり癖のある弟と共に暮らしているフランクの視点で語られるひと夏の出来事
前半は田舎町に暮らす彼らの日常が丁寧に描かれて行く
しかし、冒頭で語られる少年の死が影を落とし、平凡な日常の中にどこか不穏な気配が滲む
どこか不安定さを感じながらも読み進めていった後半で物語は一気に動き出す‥‥の、だが
正直、ミステリとしては物足りなさを覚える内容だった
けれど、情景や人々の変化等の描写が丁寧で‥‥
なんと言えば良いのか
ミステリは添え物で、少年の成長譚或いは日常を過ごす事への讃歌が主となっているとの感じだろうか
神と人との距離、関係性とでも言うのか?
宗教、信仰ってのが密接に関わってくるので、ちゃんと理解出来た気はしませんけど
許し/赦し≠諦観かな?とか
‥わかるようなわからないような
‥‥
とは言え、読み終わった後にタイトルを見るとしみじみとした余韻と泣きたくなるような感情に包まれました
ミステリ調の文学性の高い作品なのだろうなと思います