文箱 "もうひとつのエデン" 2025年11月1日
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@hubaco
2025年11月1日
もうひとつのエデン
ポール・ハーディング
,
小竹由美子
読み終わった
アップル島のギリギリな自給自足生活が実に清らかに美しく描かれている。だからこそ退去の場面のザッカリーの悲しみと怒りと絶望がいっそう胸を抉る。 アップル島の多民族共同体が極貧ながら豊かな精神生活を育んでいたところに米国本土の当局が乗り込んできて全て奪っていく、といえば加害―被害の構造は明確かもしれないけどそんな単純な話じゃないんじゃないかなあ。 こうした出来事は歴史上繰り返し起こっている。強制退去は重大な誤りだが、どうすべきだったのか、答えは簡単には出ない。
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