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@hubaco
アイコン画像は映画『サマーフィーリング』のジュディット・シュムラさんです。GRAPEVINEのライブによく行きます。
- 2026年1月11日
フラナリー・オコナー全短篇(下)フラナリー・オコナー,横山貞子読んでる@ ダイアモンドホールこれからライブだというのにこんな救いのない短篇群を読んでいていいのか。ひどすぎる。 ともあれ、新年ライブ第一弾🍇 昨秋の『野生の棕櫚』に続き、深南部の作家を読みながら時間を待つ。キレキレの容赦ない作品世界はいっそう田中さんぽいような気がする。 - 2026年1月10日
アーサー王伝説の起源 新装版リンダ・A・マルカー,C・スコット・リトルトン,吉田瑞穂,辺見葉子読んでる@ 国立西洋美術館これを持ってオルセー印象派展に行ったら、何年か前のブルターニュ展が重なった時のことを盛んに思い出してしまった。印象派(と、ポスト印象派)が北仏を愛したところがとても好き。今回のコンセプトは室内画なのであまり関連の絵はないのだけど。 19世紀にはもうアーサー王と円卓の騎士たちははっきりと英国のものなのだろうか。ブルターニュにとってのアーサー王伝説の歴史、何も知らないなあ。 - 2026年1月9日
赤く染まる木々パーシヴァル・エヴェレット,上野元美読み終わった何を言ってもネタバレになる、読んでびっくりしてほしいミステリからの急転回。ライアン・クーグラー監督『罪人たち』を見た勢いに乗って読み始めたのでいろんな映画が次々想起されて、深刻なテーマと軽妙なセリフの応酬が見事な『スリー・ビルボード』とかもちろん『ミシシッピー・バーニング』とか、米国映画史は盛り盛りでやっぱり楽しいよなあと思いながら脳内映像化してた。いかにも現代的なテンポのよさと人種差別という重い主題と物語の仕掛けは『罪人たち』にも通ずるところ。ただ中盤以降のぐいぐいハンドル切ってく展開は個人的にはやや残念だったかなあ。思い切った幕切れなど説得力はあるんだけど。 - 2025年12月9日
奔放な生、うつくしい実験サイディヤ・ハートマン,ハーン小路恭子,榎本空読み終わった最後のメイベルの挿話で、ついに若い黒人女性の〈奔放な生〉があでやかに花開くのを垣間見て目頭が熱くなった。黒人女性たちが虐げられながらも抗い続けた世紀転換期〜20世紀初頭から、今がどれくらい隔たっているのか?あるいは未だ続いているのか?いろんなことを考えた。 〈批評的作話〉という語りの手法について。ノンフィクションなどで似た書き方をされた本はままあると思うけど、資料で語れることと語れないことを明確にした上で、空白部分をいっそうラディカルに浮かび上がらせ、零れ落ちてしまうことそのものを問い直すところが著者固有のもの。読んでいて魔法にかかったように感じられるほどの吸引力がある。 個人的にうれしかったこと。訳者あとがきで「奔放」という訳語をあてたwaywardという語に著者がクィアという概念を含みつつさらに豊かで複雑な表現の可能性を託している、と知った。クィアという語が近年どんどん使い古されていくのを悲しく感じていて、それを乗り越える表現上の試みに触れて励まされた。 なお図版と原注の楽しさは無尽蔵。375ページのフローレンス・ミルズの美しさときたら、もうゼンデイヤちゃんじゃないの。 - 2025年12月7日
奔放な生、うつくしい実験サイディヤ・ハートマン,ハーン小路恭子,榎本空読んでるみだらでわがままで傲岸不遜とされたNYハーレムの女性たちの生き方を細部まで分け入って再現しながら、彼女たちが体を張って訴え続けたことに光を当てる。あまりすいすいとは読めないのだけど語りの美しさと痛切さに打たれる。 - 2025年11月29日
至上の幸福をつかさどる家アルンダティ・ロイ,パロミタ友美読み終わった読書会終わりました! 読んだ本についてじっくりお話できる場が久しぶりすぎて…… また徐々に慣れていきたい。 1/3くらいまではどこへ向かうかもわからずひたすら広がっていく物語に不安になったけど、道が定まったらラストまで爆走だった。マジカルヒジュラーだけどなんだかんだでアンジュムは好きです。 - 2025年11月3日
江戸川乱歩作品集(2)浜田雄介読み終わった宝塚宙組公演の予習。まず江戸川乱歩の原作から。 乱歩をまとまった形で読むのは初めてかもしれない。日本探偵小説の父は探偵に万能の力を与えない。どの作品もここまで鮮やかに展開してきた推理が突然くるりと裏返るような衝撃のラストに驚かされた。 妖婦ものが集められた短篇集と呼んでいいかもしれない。乱歩の女性たちはいくら美しく魅力的でもまるで人間らしい感情を持っていない。男性の目に映る謎としての女性像。 - 2025年11月1日
もうひとつのエデンポール・ハーディング,小竹由美子読み終わったアップル島のギリギリな自給自足生活が実に清らかに美しく描かれている。だからこそ退去の場面のザッカリーの悲しみと怒りと絶望がいっそう胸を抉る。 アップル島の多民族共同体が極貧ながら豊かな精神生活を育んでいたところに米国本土の当局が乗り込んできて全て奪っていく、といえば加害―被害の構造は明確かもしれないけどそんな単純な話じゃないんじゃないかなあ。 こうした出来事は歴史上繰り返し起こっている。強制退去は重大な誤りだが、どうすべきだったのか、答えは簡単には出ない。 - 2025年10月26日
- 2025年10月19日
ガイズ&ドールズデイモン・ラニアン,田口俊樹読み返した@ 東京宝塚劇場月組東京の新公と本公演に行けました! 元ネタになっている章だけ読み返したけど「ミス・サラ・ブラウンの恋の話」実に味わい深い。サラにメロメロのスカイにうれしくなっちゃう。スカイの窮地を鮮やかに救うサラが胸のすくようで、ミュージカルはなぜかっこいいだけのスカイにしてしまったのだろうと首をひねるばかり。「血圧」を読むとクラップ・ゲームの仕組みや賭場の雰囲気がよく分かる。とてもよい参考文献(というか原作書)だから新潮社はもっと熱くヅカファンにアピールしたらよかったのに。
- 2025年10月13日
- 2025年10月12日
奥のほそ道リチャード・フラナガン,渡辺佐智江ドラマを見た祝・U-NEXTにて配信開始! 週末でじっくり鑑賞した。ジャスティン・カーゼル監督の真摯な演出は安心して見ていられる。『シン・レッド・ライン』のテレンス・マリックを彷彿する繊細な映像に胸が締めつけられる。 原作の圧倒的な力を超えていくことは叶わなくとも、小説世界が誠実に映像化されている。分量や主題の重さを考えると本も気軽には薦めにくい。ドラマが小説への良き導き役になるとよい。 - 2025年10月5日
- 2025年9月28日
- 2025年9月27日
ジェイムズパーシヴァル・エヴァレット,パーシヴァル・エヴェレット,木原善彦読み終わった見かけた本屋さんの特設コーナー(刊行直後からずっとある)で見たらもう4刷。 感想をちらちら見ていると『トム・ソーヤー』も『ハック・フィン』も未読だけどおもしろかったよという人が複数いるので、けっこうみんないきなりこれから入ってるんだろうか。 しかし、これを読んでから『トム』と『ハック』に戻るのもわりとしんどくないか。 本書については思うところいろいろあったけど、ハックが天使のようにかわいくて健気で、ヨシ!となりました。ハックはこうだろ。 - 2025年9月22日
- 2025年9月15日
ヒュペーリオン ギリシアの隠者ヘルダーリン読み始めた今日はライブ🍇 【後記】日比谷野音で〈Darlin' from hell〉をやって、大変!と慌ててヘルダーリンを読み出す。この後も何回かセットリストに入ったけど、最終的に〈KINGDOM COME〉と入れ替わった。
- 2025年9月7日
- 2025年9月7日
ユーモアの鎖国 新版石垣りん読み終わった@ 本の読める店fuzkue初台交換読書会で紹介された本。圧倒的に鋭い、強靭な感性。戦中と戦後をこういう言葉で表現し続けた女性がいる、という事実に励まされる。武田百合子さんの文章を読むときの喜びを思い出す。 - 2025年9月5日
イギリス人の患者マイケル・オンダーチェ,土屋政雄読み終わったリチャード・フラナガン『奥のほそ道』を読んでいて蘇ったので二十年ぶりくらいで読んでみた。むしろ『アレクサンドリア四重奏』であった。 詩的な文章、とても美しいのだけどアナロジーに乗っていけない。スリランカにルーツを持つ作家で、キップというインド人の英国軍工兵が登場するにも拘らず、なんとなくオリエンタリズムの香りが気にかかってしまうのだった。
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