
torajiro
@torajiro
2025年11月2日
天冥の標(2)
小川一水
読み終わった
天冥の標シリーズ第二作。
冒頭の世界観に、第一作の未来?と読み進めたらまさかの現代世界と未知のウイルスの戦いを描くパンデミック物でした。コロナ禍よりも10年前に描かれたものなんですが、作家の想像力ってすごいものですね。もちろん現実に起こったこととの違いはあるのだけど、世間のあり方や患者への目線なんかはリアリティを感じる。国としての対応という意味では異なる部分もあるというか、むしろ現実に起こったことの方が世間や空気に全乗っかりで対処していった感じがあって現実の方が現実離れしてた気すらしてくる。
シリーズとしては第一作とのつながりが見えるところも、第二作で新たに示された伏線的なものもたくさんあって、どうなっていくのか楽しみです。わくわくというよりは、この先どうなってしまうんだろうというずーんとした想像をさせられてる感じです。