
きらた
@kirata
2025年4月29日
生者と死者
泡坂妻夫
読み終わった
かつて読んだ
再読
袋とじのまま読む短編が、切り開く事で長編小説に変化してしまう、前代未聞の仕掛け本
昔読んで手放した本
また読みたくなったので、今度は読み比べの為に2冊再購入しました
切り離さないと長編読めないし、切離したら短編状態に戻すのがめっちゃ大変だし‥!(出来ないことはないが‥)
1冊の本が短編から長編へと変貌する
それは、仮に思い付いたとしても、その手間等を考えたらやらない(出来ない)ヤツだと思います
そこを、エイヤッと作品に仕立て上げた労力と熱意にまずは感動を覚える
読んでみて少々無理矢理さ(無茶な仕様だからなぁ)は感じるが、短編が長編に飲み込まれるだけでなく、登場人物の性別や台詞の意味合い等も変わり、あったはずの話が跡形もなくなるのは見事
しかし、好みに合うかどうかは、過去に手放した、との行為が全てを物語っていた(作品の良し悪しではなく好みの問題)
ミステリとしては良作とか秀作とか言われるラインなのかな?とは思うのですけど(正常な判断がまだ出来ない)
閑話休題
短編の不思議な恋愛物語(と、私は読めた)は、以前読んだ時より後を引くような余韻を感じ、あの頃の自分よりはフックみたいなものが増えたのかなぁと
うまい表現が出来なくてすいません
受け入れる土壌が増えたのではなく、変化を感じた、って方が近いかも知れない(隙あれば自語り_(:3 」∠)_)
切り開いて現れる長編は飄々とした空気をまとうミステリ作品
短編→長編 と時間を置かず、続けて読んだので、短編で読んだ頁が長編では認識が異なる状態になっているとすぐにわかり、目の覚めるような?脳天を殴られるような?物凄く不思議な衝撃が走りました
慌てて短編状態の本を開き長編と比べてみたりして
この体験は脳汁出るわ‥
あと、読み比べてこそわかる作り手の苦労
ホント、なんて作品を作り上げたんだ
再読にも関わらず内容を忘れていたが為、新鮮な驚きと不思議な感覚に興奮出来た読書体験でした
人生で、同じ本で同じ様な衝撃を2回も得られたのは、貴重だったなと思ったり(記憶力的には困りますが)
もう手放す気はないので、3回目の新鮮な驚きは無いはずです(´ー`A;)
暫く経ったらちゃんと“長編モノのミステリ”として長編版だけを読み返したいと思います
短編小説が跡形もなく飲み込まれた、って衝撃に全部持ってかれちゃうんだよね、最初は
これから読む方には、2冊用意した方がより楽しめると思いますよ、との言葉を残しておきます
こういうのは奇書って言わないのかなぁ‥?