
きらた
@kirata
2025年3月24日

黒百合
多島斗志之
読み終わった
好き
1952年、2人の少年と1人の少女のひと夏の淡く微笑ましい物語と、彼らの親世代の昔話が交互に語られていく
再読必須な文芸とミステリの融合作品
過去(大人世代)と現在(少年たち)の視点を行き来し、現代で少年たちは殺人事件に遭遇する
しかし、話の中に探偵役は存在しないため、事件は犯人不明のまま幕を下ろす
──けれど
読者だけはその事件の真相に気付く事が出来るのだ
解答編が排除されたミステリかなぁなんて思いましたが、もし事件の真相に気付かず読み終えても、良い読後感の文芸作品として成り立っている
ミステリとして読むと多分肩透かしを感じると思うけど、文芸作品として読むとミステリ要素に気付かない可能性もある
ミステリ要素(事件の犯人)に気付く場合と気付かない場合とでは、エピローグの印象がかなり異なるだろう
知る人ぞ知るミステリ作品なのか、あんまり話題に上がった記憶はないのですが、隠れた名作なんでしょうかね?
個人的にはめっちゃ呆然となりました
えー、好き
好きだけどオススメしにくーい!!!
だって7割位読み進めてもミステリじゃないんだ!
親世代のどこか不思議な?話が挟まれるけど、基本はずっと恋未満位の甘酸っぱい子どもたちの世界が語られていくのですから
そして終わりの方に殺人事件発生
事件が解決せずひと夏の物語も終わり、老年期?に差し掛かった彼らの一人が過去を懐かしむ形でエピローグがありエンド
事件の犯人も事件がなぜ起きたかも語られませんが(※)、それらの答えは全て話の中にあるのです
大人の世界と子どもの世界、各々に描かれていた内容を照らし合わせれば──
(※犯人視点があるので事件の動機は丸わかりですが、その動機に繋がる過去の動機は、読み手側が意識して読み取る必要がある、みたいな感じではないかと思いました)
再読必須の本作
ちょっと目眩まし過剰気味かも知れませんが、それもまた一興(ૢ˃ꌂ˂⁎)
まだ世の中には素敵なミステリが隠れて(!?)いるのだなぁとほこほこな気持ちになりました
そして作者様の情報を調べたら悲しくなりましたが‥‥