
読書日和
@miou-books
2025年11月7日
菜根譚 エッセンシャル版
洪自誠
読み終わった
菜根譚との出会いは、学生の頃。中国語を勉強し始めた頃にNHKのテレビ中国語講座のエンディングに、中国の古典の名言を紹介してい、そこで出会ってしまった。「 心和気平者、百福自集 」心が和やかで、気が平らかな人のもとには、百の福が自然と集まってくる。 響きもきれいで、論語よりもとっつきやすいかもと好きになってしまった。
実際購入して読んでみると、難しくて手放したり、また購入したりを繰り返しているけど、その時その時気になる言葉が変わっているのが面白いなぁ。
このエッセンシャル本に、私のお気に入りの言葉は入っていなかったようだけど、いくつか今の自分に必要な言葉をメモ。
*ときには俗世間から離れて、心を洗い流す(後集114)
*自分の心を観察する(前集87)
静かな環境の中で、何の邪念もなく冷静に考えをめぐらすことができれば、心の本当の姿が見える。
*他人の才能をねたまない(前集120)
*人を責めない(前集105)
1:他人の小さな過失をとがめないこと
2:他人の隠しておきたい私事を暴かないこと
3:他人の過去の悪事をいつまでも覚えていないこと
*現実は幻だと知る(前集103)
今生きている現実が仮の世界だと知ること。
人が求める名誉や功績、財産はもちろん、自分の肉体さえも幻のものだと自覚すること。そうすれば目の前の儲け話や功名にあくせくすることなく、心穏やかに暮らしていける。
*やめるべきことはすぐやめる(後集15、後段)
*酒は潔く切り上げる(後集104)
酒宴が大いに盛り上がり、宴たけなわになったころ、さりげなく席を立ち却っていく人がいるが、その姿はまるで手放しで絶壁の上を歩いているような潔さがあって粋である。
*自然の美しさに目を向ける(後集122)
この世は汚れてもいないし、苦しいことばかりが起きるわけではない。そうさせているのは、自分自身の心である。
