
マヤ
@mayaya_2025
2025年10月29日
少将滋幹の母 他三篇
谷崎潤一郎
読み終わった
感想
「少将滋幹の母」は再読。
この作品のタイトルはいわゆる「桐島、部活やめるってよ」方式であり、描かれるのは母その人というよりは(元)夫たち、間男、息子といったまわりの男たちの目を通した一人の女の影なのであるが、わたしはどうしてももっとそのひとの中身を描いてほしかったと思ってしまい物足りなかった。
とはいえ悟りを開くことよりも俗世にまみれて生きることをよしと言っているように感じられるところはやはり好きだと思う。
「二人の稚児」も良かった。




