

マヤ
@mayaya_2025
古今東西の文学を愛します。
読むのも好きですが、本が好きな人と話すのも大好き。
- 2026年2月9日
私たちの読書生活大島梢絵載ったこちらの本に読書家の一人として掲載されます。 わたしは海外文学を好きになったきっかけや愛読書についてお話ししています〜。 わが家の本棚の写真もどーんと載る予定です! 本屋さんで見かけたらぜひお手に取ってみてください🙇♀️ - 2026年1月28日
過去を売る男ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ,木下眞穂読み終わった感想ストーリーよりもむしろどうしてこの作品が生まれたのかという、その背景が気になった。 アンゴラのことほぼ何も知らんし語り手のヤモリはインテリ臭くて鼻につくしで正直若干読みにくくはあった。 解説まで読んでようやくアンゴラという国の背景とこの話における「過去を売る」という行為の意味がわかった。 夢、現実、虚構、真実、それぞれ何が違うのだろう、と読みながらあらためて考えたりもした。 過去を創って売ることを「文学の進んだ一形態」と嘯くフェリックス・ヴェントゥーラから『ペンギンの憂鬱』では主人公が未来の死亡記事を書かされていたのを思い出した。 ヤモリ氏の言葉を含め、金言が度々登場しハッとさせられた。 いつまでこうして文学を読んでいられるのか、大変不安である。
- 2026年1月24日
塩を食う女たち藤本和子読み終わった生きのびることが最小にして最大の課題ー。 そんなに生き死にと隣り合わせで生きてこなかった自分には、いくらわかりやすく日本語に訳してもらっても彼女たちの声はきっと伝わりきらないのだろう、と感じた。 トニ・ケイド・バンバーラのいう「それを言い表す言葉がない」ということだけ、理解できた気がする。 黒人社会に限らず、もう自分は【共同体】という概念すら実感がわかずリアルなイメージができないことに気付かされた。 この本は母がいっしょに行った書店で興味を持っていたのでわたしが買って母が先に読んだ。 どうだった、と聞いたら母はひとことだけ「遠くてね、」とぽつりと言った。 わたしも、そう思う。
- 2026年1月11日
時計じかけのオレンジ〔完全版〕アンソニ・バージェス,アントニイ・バージェス,乾信一郎読み終わった感想終始「で、おまえはこれからどうするんだ?」と作品から問われているような気がした。 テーマは「矯正の上での善良と自由ゆえの不良の対立」みたいなことなのかなと思ったが、反対の主張をしている各陣営がどちらも手段として暴力を使うのが大変皮肉で立派な建前があれば暴力は許されるのか?みたいな問いも浮かんだ。 主人公が15歳という微妙な年齢で青春小説として読めなくもないのかなと思った。 自分を持て余しつつ、誰かに受け入れられたいという気持ちもどこかにはありそうで。 善良にしろ不良にしろ、そこに理由があるのか、という疑問にはたしかに…と考え込んでしまった。 暴力描写が目立ってしまっているけど、見なきゃ行けないのはそこじゃない気がする。 この「くそくらえ」な世界で、「よう、これからどうする?」ってことなのだ、きっと。
- 2026年1月7日
叫び畠山丑雄読み終わった感想人の叫びと銅鐸の響きが共鳴しているような作品。 単に叫びと言っても様々なニュアンスがあると思うので、この中で描かれている叫びは誰(たち)の叫びなのだろう、と考えながら読んだ。 最終的にはわかったようなわからないような。 銅鐸って中身が空洞だから響くのではと思うと、空っぽな早野だったからこそ川又青年の叫びが響いたということなのかな。 だとしたら、しおりさんの叫びはいったいどこへ行くのだろうか…。 お前の聖はしおりさんちゃうんかい。 とかツッコミどころはありつつも、前半はコミカルな場面も多くて笑いながら読んだ。 こんなお兄さんが地元の図書館にいたらいいよな。 きっと毎週のように会いに行ってしまうよ。
- 2026年1月5日
BOXBOXBOXBOX坂本湾読み終わった感想えっ、われわれ現代人ってこんなに空虚なの? これは小説だからではなく? と、突きつけられたような気がする。 箱であれ人であれ、中身を想像するということ自体が人間らしさだと思うのだが、それがどうでもよくなっていく(もしくは初めからどうでもいい)ところが読んでいて怖かった。 安くんの表情というか感情というか、顔が見えんのよ。 神代さんも稲森さんも他人のことはどうでもいいよというドライな感じで、そうですかではこちらもあなたたちのことはどうでもいいです、となってしまうのが怖いのよ…。 せめて斉藤さんには幸あれと思うのだけど、お昼寝タイムも短い間の幸せでこの後も苦労?が続くのだろう。 こぼれ落ちる内臓は温かい本物であってくれ、と思った。
- 2026年1月5日
- 2026年1月2日
時の家鳥山まこと読み終わった感想今までに自分が読んだ芥川賞作品(候補作も)の中で一番好き。 とってもとってもよかったです。 小説という架空の家の記憶に、この短さで、こんなに愛着が湧くなんてことある? ほとんど誰もが住んだことのある「家」という場と、誰もが持つ「記憶」というふたつの普遍的な概念によってこの作品自体が普遍的なものになっている気がする。 個人的に自分と重なるエピソードや設定もあり、一気読みはつらいしもったいなくて少しずつ噛み締めながら読んだ。 これから先も何回も読み返したい作品。
- 2025年12月31日
読み終わった坂崎かおる「へび」のみ読了。 最初サラッと読んでしまい、「ふーん」って感じだったんだけど、読書ノートを書くために読み返していたら「これはもしかして、こういうこと?」「これとこれはこう繋がる?」みたいなことがいくつか見つかり俄然おもしろくなった。 読み解き甲斐のある作品だと思う。 子どもの成長を見守るヘビ(のぬいぐるみ)という存在がまずヘンテコで(爬虫類って子育てしないよね?)、そこからして違和感なんだけどたぶんその違和感を意図して書いているのだろうと思われる。 修復可能なヘビのぬいぐるみを持ち歩く「あなた」は明らかにおかしく、へびは息子の夏秋ではなく父親の「あなた」のイマジナリーフレンドなのだろう。 個人的にこれはつらいな、と思ったのは父親と息子による「死んじゃいたい」サンドイッチ。 大人も子どもも、それぞれ苦しみ、悩み、逃げたくなるのだと感じた。 反面教師のはずの父親と実は根本は変わらないっていうのも皮肉〜〜〜と思ったし、息子の夏秋にはそのループから抜け出して欲しい気持ちと、彼の未来をうまく想像できない読み手の自分がいて再読してもラストは「うーん…」という感じだった。 でもおもしろいのでみんな読んでほしい。 そして感想を書いてください!
- 2025年12月31日
潤一郎ラビリンス (2)谷崎潤一郎読み終わった谷崎は好きだがマゾヒズムに興味がないのでそっち系の作品はどうも面白みに欠けると今までは思っていた、が! なぜ谷崎がマゾヒズムを題材にいくつもの作品を書いたのか、その答えがこの本の中に書かれていて「そ、そういうことだったのか〜!!」と自分の中での長年の謎が解けた。 これも全集を読むことの醍醐味だな、とラビリンスを読み進めるたびに思う。 「饒太郎」のラストが特によかった。
- 2025年10月31日
10月の本サキ,三島由紀夫,宮沢賢治,小山清,片山廣子,西崎憲読み終わった感想10月の本は表紙の落ち葉の箔押しが赤と金でとってもかわいい😍🍁 見た目も大優勝だけど、中身ももちろん良い。 三島「孔雀」は初読だけど最後寒気がした。 10月半ばくらいから実際の気温も一気に秋めいて日も短くなり、時空が歪んでこの世とあの世が繋がるような、ふとした瞬間に自分の居場所がわからなくなるような感覚の作品もこの時期にふさわしいと感じる。 わたしは長年秋が嫌いだったが、ここ数年はこの季節がわりと楽しい。 堀辰雄の「十月」を読む限り、この人もどうやら秋は好きそうだと思った。
- 2025年10月29日
少将滋幹の母 他三篇谷崎潤一郎読み終わった感想「少将滋幹の母」は再読。 この作品のタイトルはいわゆる「桐島、部活やめるってよ」方式であり、描かれるのは母その人というよりは(元)夫たち、間男、息子といったまわりの男たちの目を通した一人の女の影なのであるが、わたしはどうしてももっとそのひとの中身を描いてほしかったと思ってしまい物足りなかった。 とはいえ悟りを開くことよりも俗世にまみれて生きることをよしと言っているように感じられるところはやはり好きだと思う。 「二人の稚児」も良かった。
- 2025年10月20日
シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々ジェレミー・マーサー,市川恵里読み終わった感想お店の名前は知っていたけど、成り立ちや歴史など全然知らなかったのでそこも含めて楽しめた。 (わたしが聞き齧っていたのはシルヴィア・ビーチの初代のお店のエピソードだとわかった) この本に書かれた二代目のシェイクスピア&カンパニー書店もかなり個性派の店主によって営まれた本屋さんで、「これ本当にあった場所?作り話じゃなくて?」と疑いたくなるくらい、店主のジョージの理想が詰まったお店だったことが窺える。 ただ本を売るだけの場所じゃなくて、人を受け入れて送り出す場所。 不味そうなパンケーキも、不潔な部屋も、なぜか読んでいて煌めきを感じられたのは作者がここで過ごした時間がかけがえのないものだったからなのだろうな。 もし自分が今後訪れる機会があるとしても、観光客の一人としてでしかないのを少し残念に感じる。
- 2025年10月12日
読み終わった感想著者の体験を読みながら、誰かに本をおすすめすることについてあらためて考えるきっかけになった。 本が好きだとつい自分の好きな本をほかの人にも読んでもらいたくなるけど、こちら側の押し付けや自己満足にならず相手に喜んでもらうのはけっこう難しい。 《本をおすすめするときの注意》には頷きつつも、自分ならこうかな、と思う部分もあり、参考にさせてもらいつつ自分のバージョンを書いてみようかなと思った。 いろんなタイプの人たちと出会う中で、本と、人と、そして自分自身と向き合っていく著者の花田さんの熱くて眩しい青春の奮闘記でもあり、失敗も成功も等身大でよかった。 蟹ブックスには何度か行ったけど、これを読んでから行ったらお店に並ぶ本がまた違った風に見えてくるかもしれない。次に行くときが楽しみになった。
- 2025年10月10日
愛書狂ギュスターヴ・フローベール,生田耕作読み終わった感想本を撫でまわしたり紙やインクの匂いを嗅いでうっとりしたり、街中で本を読んでいる人がいると「なにを読んでいるのかな?」と気になったり、本のこととなると少々(?)見境がなくなってしまったり… そんな本好きあるあるにほっこりしつつ、ちょっとここまでにはなりたくないし、このお話に出てくる類の人たちとは正直あまり関わりたくないなと思った。 コメディチックに書かれていたからどれも笑い話として読んだけど、こういう人たちが身近にいたら家族とかは大変そうだな。 本は好きだけど崇拝の対象にはしたくないし、所有や読了を誇りたくもない。 わたしは本を何かを誇示する道具にしたくない。
- 2025年10月9日
結婚式のメンバーカーソン・マッカラーズ,村上春樹読み終わった感想身に覚えのある感情や感覚の連続で、本当に驚いた。 大人向けの(という表現が正しいかはわからないけど)文学で12歳の女の子が主人公で、しかもその一瞬の季節だけを描いていて、別に成長譚でもなくて。 だけどそういう文学をわたしはずっと読みたかった! なんで少女が主人公の名作と言われる物語はみんな健気で苦難にもめげず成長しやがて素敵な男性と結婚するものが多いのか! 自分自身を持て余してわあわあしているフランキーが愛おしくて仕方ない。 たぶん、わたしの中にもまだフランキーのような少女が保存されていて、この作品を読んだことにより蓋が開いたのだろうと思う。 カーソン・マッカラーズの作品、ほかのものも読みたい。
- 2025年10月6日
- 2025年10月2日
ハリネズミ・モンテカルロ食人記・森の中の林鄭執(ジョン・ジー/てい・しつ/Zheng Zhi),鄭執(ジョン・ジー/てい・しつ/Zheng Zhi),関根謙(せきねけん),関根謙(せきねけん)読み終わった感想逆説的だけど、この世界で生きていると狂う人間の方がまともなんじゃないかと思うことがある。 「ハリネズミ」の伯父さんも、「モンテカルロ〜」の主人公も、わたしには普通に見えた。 生きていく上ではズルさもある程度必要かなと思うんだけど、それを持てない不器用で純粋な人たちへのあたたかい視線を感じる一冊だった。 世の中の求める「普通」ってハードル高いよなと思う人におすすめかもしれない。 壁にぶち当たったときにどうするかの反応が、3作それぞれで違うのがおもしろかった。 現代中国のこういう小説をもっと読みたいので日本にどんどん紹介されてほしい。
- 2025年10月1日
- 2025年9月26日
一年前の猫近藤聡乃読み終わった
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