rkm @ All you need is 💙 "わが愛の讃歌―エディット・ピ..." 2025年11月10日

わが愛の讃歌―エディット・ピアフ自伝
約20年越しの積ん読の山から出てきた本。まず1980年初版の翻訳書なのにものすごく自然でとにかく読みやすい。 1ページ目で引き込まれ、3ページ目でこれはいい本だと確信し、4ページ目で一度号泣。何時死んでもおかしくないと悟った晩年のエディット・ピアフの話を聞き書きしてまとめたという「自伝本」(日本語版には原書の執筆者であるジャン・ノリの名前はクレジットされてないけれど)。 正義感が強くて品行方正に生きてる人にはもしかしたらピアフは好ましくない愚かな人に思えるかもしれないけれど、ほんとうなら隠したいと思うような過去も語ったピアフの誠実さと性根の純粋さに私はただただ心動かされました。 「報酬(※きっと「見返り」じゃないかなと私は思いますが)を期待しないでひとに与えることほど、純粋な歓びを私は知りません」という彼女の言葉は、彼女が語る半生を知ると本当に心に刺さります。
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