
きらた
@kirata
2024年5月30日
ルピナス探偵団の憂愁
津原泰水
読み終わった
様々な事件の謎解きに関わった仲間の1人が高校卒業から数年後、不治の病でこの世を去った、奇妙な謎を残して‥
1話毎に過去に遡り、重ねた時間を映し出す連作短編集
謎は解かれるが、ざらりとした余韻が後を引く様な感じ
読み進む毎に輪郭が際立ってきてのラストは涙しかない
過ぎし青春の煌めき、輝きの強さを思い返した時の懐かしさと寂しさ
戻れない過去の中で、前を向き恥じないように生きていく姿
しかしそのひとの未来は、本作1話目で死との形で閉ざされている
“あぁ、だからあのひとは”
進む話の中での言葉が、行動が、全てはじめの話のあのひとと結び付いていく
解説を読み、シリーズ3作目の予定があったと知る
2作目がこのような形ならば3作目はどうだったのだろうかと興味が湧いたが、叶うことはない
二重の意味で切なく後を引く作品となりました