胸肉よりもも肉🍉 "シュガータイム" 2025年11月11日

シュガータイム
シュガータイム
小川洋子(小説家)
小川洋子を読むのは「密やかな結晶」以来。 5年前まだ大学生だった時に美容室にわざわざ持って行って読んだのは覚えてるんだけどなぜか読み終わってなくて再読。 以下ネタバレ↓ 吉田さんの手紙辛すぎる。「含まれ合ってる」かあ。 自分以外の誰かと「含まれ合ってる」なんて告白されるの、自分なら耐えられる気がしない。 でもかおるはあの手紙の「神聖さ」を大事にしてるんよな。ただ一方的に傷つかず(それこそ吉田さんの言う「むやみに傷つかず」)、悲劇のヒロインに徹することもなく、でもしっかり悲しんでいて、それでもどこか爽やか。 私純文学の定義よくわかってないんだけど、小川洋子の文体が純文学的だとするなら、少し苦手かもしれんと思った。台詞をこんな叙情的に言うことなくない?って思ってしまって。でもシナリオ重視ではなく美しい文章表現はとても楽しめたので、小説の醍醐味は味わえたのかな。
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