
jirowcrew
@jirowcrew
2025年11月11日

かつて読んだ
「モラルがないこと、突き放すこと、私はこれを文学の否定的な態度だとは思いません。むしろ、文学の建設的なもの、モラルとか社会性というようなものは、この「ふるさと」の上に立たなければならないものだと思うのです。」
(『文学のふるさと』)
自身の経験のうちに、説明のつかないもの、理由のない出来事、どうにもならない傷があるということ。
それを「ふるさと」と呼ぶ著者の感受性に、あらためて圧倒される。何度読み返しても胸が締め付けられ、目頭が熱くなる。