ワット
@watt
2025年11月26日

地方自治全史
有馬晋作
読み終わった
地方公共団体の自治は、団体自治と住民自治。そういった当たり前のことを何度も確認してしまった。自分は現場で、いわゆるコミュニティ政策に近い現場を自治だと思っていたけれど、国に対して、どう地方公共団体の範囲を守っていくのかが、地方自治の一つのテーマなのだな。
その昔、自治省・総務省系の偉い人と話をしたら、やたらと国政の動向に興味があり、地方自治のプロフェッショナルというよりは、人事異動に興味を持っているおじさんという感じで失望した。00年代の地方分権というのも、住民自治の中核の部分はけっきょく触らないままで過ぎていった、という感覚は大きい。この本も、国と地方のパワーバランスの話だった。鹿児島の郷士の話は面白かったけれど、それが各都道府県でどうだったのかは分からないまま。
