
saeko
@saekyh
2025年11月14日
資本主義はなぜ限界なのか
江原慶
すごいわかりやすく書いてくれてる感じはしたけど…おれがバカだからか…正直よくわからなかった…!
大学時代に経済学の授業オールCだったからな…
でもそもそもの経済学の誕生とか、古典派・ミクロ/マクロ・マルクス経済学までの歴史を大づかみに説明してくれていて、こういう初歩的な情報を知る機会はなかなかないから経済学初心者としてはありがたかったぜ
わかった範囲でまとめると、
・20世紀のバブル崩壊以降、日本を含む先進国は低成長の中で経済成長を追い求めている
・経済成長を求める企業活動により、環境問題が限界まで悪化している。また、資源を市場の外に求める略奪行為(=他国との戦争)も発生している
・実現し難い経済成長を追い求めるのをやめて、脱成長を実現するべきだ
・脱成長を実現する究極の体制は、利潤も成長も生まない脱成長コミュニズムだが、現在の資本主義からの突然以降は市場にも社会にも混乱を生むだろう
・そのため、過渡期としての脱成長至上主義を提案する。この体制においては、発生した利潤は公的資金として拠出するので、株式会社を主とする市場経済の競争を維持しながらも、成長を止めることができる
・この実現のためには、社会政策における利他の心が重要だ
という感じか…?
感情論や筆者の主観的な主張というより、経済学のフレームワークに沿って合理的に説明されている感じが読みやすかった。
なんとなく成長はよいもの、コミュニズムは悪いもの、という固定観念があるが、必ずしもそうじゃないのでは?と価値観の変容を促してくれる一冊だと思った。

