
兎華白 莉犀
@togarise
2025年11月15日

新訳 アンの青春(2)
モンゴメリ
まだ読んでる
424~425ページから引用
ひょっとすると、ロマンスというものは、快活な騎士が馬でやってくるみたいに、鳴り物入りで人生に入り込んでくるのではないのかもしれない。ひょっとすると、昔からの友だちのように、静かに自分のそばに忍び寄ってくるのかもしれない。ひょっとすると、まるで散文的に、あたりまえのようにやってきて、ふっと光が射し込むと、そのページからロマンチックな詩のリズムや音楽が聞こえてくるのかもしれない……ひょっとすると……ひょっとすると……青い蕾から黄金の雌蕊を持つバラが花咲くように、美しい友情から自然と愛が芽生えるのかもしれない。