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2025年11月15日

家族
内田紗世
かつて読んだ
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自分の家族のなかにあるものが普通ではないということに社会のなかで気付く瞬間というのがあって。その後には、環境、関係、”傷“もひとつとして同じものがなく、そこには“普通”というものがないことにも気付くことにもなる。家族にはそれぞれがそれぞれのやり方で向き合わなくてはいけないということなのだけれど、そのときに、その関係、物語を文章にする、書くということはきっと重要で大切なことなのだなと思う。そして、誰かの家族の話を読むということには、物語と同時に選択肢やヒントがあったり、もしかしたらそこで勝手に救われることもあるのかもしれない。
自身の状況に真摯に向き合った大切な話、とても良かったです。
ここで書いている、他人の家族の話を読むことで得られる選択肢やヒントの先にある、かもしれない「救い」のようなものは、別に家族が円満になるということではなくて、決別やあるいは現状維持も含めて自分にとっての家族という名前が付けられたそれぞれの関係性を肯定出来るようになるみたいな感じ、というのは追記しておきたい。




