
yuna-yuna
@yunaminxxxtvxq
2025年11月15日
女性議員は「変な女」なのか
辻元清美,
野田聖子
読んでる
借りてきた
@ 図書館
辻元「うん、私は、いくつまで選挙を戦えられるんだろうかって。今までイケイケで、がむしゃらにやってきたけど、どうなるんだろうって不安になって。それで、年金の試算を見たら、月々6万ちょっとなんだよね。国民年金基金を入れても12万円いったかな。これで、もし長生きしたら、どうなっちゃうんだろうとかって、60過ぎて考えて。でもさ、もっと厳しい人はいっぱいいて、老後に不安があるのは、みんなそうなんだよね。だからこそ老後ひとりでも安心して、地域で支え合って生きていける政策を作らないと、私みたいなのはやばい……って痛切に思うよ。」
野田「私たち、ある意味で非正規雇用だからね。その都度、選挙で選ばれて、その収入を引き続き得られるかどうか。だから、すごく不安定だっていうのが前提。…」
P115より抜粋
辻元「今私は親が大変で、本格的な介護が必要になったらどうしよう、って考えると頭が痛い。親は住み慣れた家で過ごしたいって言うけど、訪問介護事業者がどんどん減っている。介護離職は社会問題になっていて、経産省が2030年には経済損失が9兆円を超えると試算した。たとえ職場に理解があって、一定の介護休暇を取れたとしても、限界があるじゃない。追い詰められて、働き盛りの人がやりたい仕事を辞めてキャリアを失うことになる。…中略…公人である自分の立場と、個人としての自分の生き方と、どう折り合いをつけていくのかっていうのが悩ましい中で、何があっても自分で立ってなきゃいけないっていうプレッシャーがすごく強くて。」
野田「でも、その悩みって、もうほぼ今の日本全体の悩みだから。自分の悩みをどんどん話し、それを制度化していけばいい。多分おひとり様問題っていうのが、これからの女性の大きな問題。独身も増えているから。…中略…」
辻元「…中略…しかも女性のほうが平均寿命が長いこともあって、結婚はしたとしても、最後はひとりになるっていうのが珍しくない。
そのときに、どういうふうに社会が支えていくか。そんなにお金がなくても、贅沢しなくても、ある程度は幸せに生きていけるシステムみたいなものを考えないと。」
P116 117より抜粋
この本、すごくおもしろい!
国会議員っていうのは、私たちの生きづらさを言葉にし、法案にし、制度そのものを変えていく人たちなんだっていう基本的なことがとても伝わってくる。

