ぽんたろう
@reads_jun152
2025年11月16日
ゲゲゲの女房
武良布枝
読み終わった
とても面白い。
水木しげる氏の半生は知っていたけれど、奥様の視点から描かれることで当時の生活や時代性がぐっと浮かび上がってくる。
水木氏に寄り添い続けた「古い日本の女性の生き方」。波瀾万丈という言葉では表しきれないほどの、大変な人生だ。
あとがきに
『なんだかいまは、「家庭環境」、「結婚」、「就職」など、人生の入り口でどれだけ幸運をつかむかで、その後のすべてが決まってしまうかのように思い込んでしまう人が多いと聞きます。(中略)どんな生き方を選んだとしても、最初から最後まで順風満帆の人生なんてあり得ないのではないでしょうか。人生は入り口で決まるのではなく、選んだ道で「どう生きていくか」なんだろうと私は思います。』
とあった。本書を読み終えた後、この言葉が説得力を持って胸に沁みる。