セルジオ
@sergio
2025年11月2日

死ぬならば、死にたいときに
辻堂ゆめ
読み終わった
「このひと、なんもわかっとらんから」。家族にそう言われるような認知症に、もしなったとしたら、その時は安楽死を選びたい。そう考える人はいると思う。遠くない将来、そんな契約だってできるようになるかもしれない。でも、本当に認知症になった時に本人が見る風景や感覚は、外から見てるものとはたぶん違う。ふと回路がつながるときだってあるかもしれない。ここまで書きながら、ふとタイトルを思い出した。
死にたいならば、死にたい時に。
この言葉、本人の思いだろうとおもっていた。でもこれ、もしかして、安楽死の作業を進めることへの同意を求められた家族が、自らに言い聞かせたことばなのかも。
どきりとする小説でした。
怖い。