JUMPEI AMANO "オルタナティヴ地域社会学入門" 2025年11月17日

JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年11月17日
オルタナティヴ地域社会学入門
オルタナティヴ地域社会学入門
佐藤真弓,
北島義和,
渡邉悟史,
芦田裕介,
金子祥之
メインタイトルにあまりピンときておらず積んでしまっていたけれど、読み始めたらかなり面白い。好みの論集。ホームと不気味の話はかえって今読めてよかった気がする(自分なりのタイミングとして)。不真面目な読者なので「はじめに」→序章→第五章→終章→第一章の順に読んでしまう。 〈要するに、ホームが予期しない動きや相貌をみせつつも、それでも人々がこれまでどおりのホームに生きようとするとき、不気味なものが出現するといえるのではないか。〉(「不気味なもの」、121-122頁) 〈[...]この時代が住みづらいとするならば、立ち止まって「反芻」することを阻まれているからではないか[...]。あるいはまた[...]調査者が地域活性化フレームから逃れるためには、不気味なものへの感覚を避けるのではなく、より注視することが必要なのではないか。〉(「まごつきながら反芻すること」、135頁)  〈共存が、生きる空間を共にしない棲み分けを意味するのであろうと、暴力的衝突を避け同じ世界で生きることを意味するのであろうと、ヤマビルをめぐる事態をそう呼ぶのにはためらいを覚える。むしろ課題は、生きる空間を共にしつつも生きる世界を重ね合わせないようにすること、それでも重なってしまう世界たちをどのように折りたたむかというところにあるのではないか。〉(「ヤマビル」、34頁)
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