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JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
@Amanong2
文鳥の世話人/編集者。2025年3月からの記録(書籍がメインで漫画は一部のみ)。自分の仕事は「はてなブログ」にまとめています。
  • 2025年5月25日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第四章読み終わる。 計画移民、集団就職、結核患者の本土送り出し事業。〈土地から立ち退きを迫られ、「過剰人口」とされた人びとは計画移民として沖縄を離れ、残された人びとも、国家福祉の対象となるためには、自己規律し、戦中の経験を国家への忠誠を証明するための犠牲の経験として語り直す必要があった。/復帰の日が近づくにつれ、沖縄の思想家たちの文章は、国民統合の瞬間を祝うのではなく、むしろ死への恐怖に満ちたものになっていった。〉(266頁) 川満信一の「沖縄ではその『死者』としての位相からすべてを発想するほかないのである」という言葉や、友利雅人の「あまりに沖縄的な〈死〉」という表現が最後に重くのしかかってくる。次が最後の章。いよいよ。
  • 2025年5月25日
    男性学入門
    男性学入門
    帰りの電車で第1章まで読む。
  • 2025年5月25日
    男性学入門
    男性学入門
    アキラ・ザ・ハスラー×小沼理「ぼくたち、今日は明るい話をしよう。」『売男日記』(loneliness books)復刊記念イベントの日に。
  • 2025年5月25日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第四章五節まで。 「救済の法」の対象となることと引き換えに「軍事基地」の引き受けを強要されること、「抵抗する主体」ではなく「申請する主体」とされていくこと、「乞食行進」と「島ぐる闘争」、「排外的な包摂」の進行、「統治の正常化」と本土復帰、等々。「土地」と「命」をめぐるこれまた非常に重要な章...。
  • 2025年5月25日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第三章読み終わる。 〈「ナイダス」とは、動静脈が短絡する異常な血管の塊や、感染の中心点または病巣を示す。[...]「生かす/殺す」テクノロジーを複製し、それを輸出させる場という意味で、ハワイはまさにアメリカ冷戦帝国の「ナイダス」であった。/さらに、米国式の医学教育のネットワーク化がもたらすことの意味を、より長期的な植民地主義や人種主義の歴史性に位置づけで検討する必要もあるだろう。〉(198頁) 最後の脇川清栄の「植民地大学には転落するな」という警句が重い。
  • 2025年5月24日
    無意味なんかじゃない自分 ハンセン病作家・北條民雄を読む
    最後まで読む。「はじめに」で示された以下の疑問への答えが示される。 〈差別された人が、傷つけられた自尊心をなんとか守りたいと思った時、同じような境遇にある人たちに対して、居丈高になったり、意地悪になったりすることは認められるのか。/あるいは、自分が「差別されている集団」に所属していたとして、その苦しみから逃れるために「自分だけは違う」と言ったり考えたりすることは許されるのか。〉(17-18頁) さしあたりの結論を見て、嗚呼、荒井さんの本だなぁ、とにんまりしてしまった。 それにしても、第八章〜第一〇章の北條民雄の日記の読み解き、より正確には『全集』及び『定本』に収録された日記と原本(自筆本)とを比較しながらの読み解きが、とても面白かった。 北條にとって「作家」の条件とは何だったのか(第八章)、日記には何が、どのように書かれていたのか(第九章)、療友であり親友でもあった東條は、なぜ日記を書き換えたのか(第一〇章)。 テクストをつぶさに読み込むだけでなく、それが書きつけられた物や筆跡にも目を凝らす姿勢に、やっぱり荒井さんだなぁ、と嬉しくなる。 当初は結構、この本の「ですます調」の文体がやさしすぎる気がしていたのだけど(最初の何章かは基本的な解説パートが続くこともあり)、日記パートに辿り着く頃には、この文体は北條にかけられた〈崇高〉のヴェールをはがし、人間として向き合うために選び取られたものだったのかもしれないと、納得できる瞬間があった。 〈大切なのは、一人の人間が見せる振れ幅をきちんと捉えることでしょう。〉(230頁) 北條の振れ幅を知ることを通して、自分という一人の読者の中にある振れ幅をも大切に思える読書となった。 余談:第15回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」の受賞スピーチで、荒井さんが以下のように語っていたけど、第一〇章の最後のほうの想像力の働かせ方には、こういう地道な経験が根底あるのでは、と思ったりもした(このスピーチは柏書房のwebマガジンで読めます)。 〈ハンセン病療養所では「昔の患者の言葉を書き写す」ということを、よくやっていました。私自身、昔の患者の残した言葉とどう向き合っていいのか分らなかったので、とにかく「書き写す」ということをしました。昭和初期の患者の手書きの原稿用紙が800枚くらい出てきたことがありました。それを一文字一文字、ワードファイルで書き写しました。[...]とにかく、患者の言葉をなぞることからはじめたのです。〉(「かしわもち」2022年5月2日より)
  • 2025年5月24日
    無意味なんかじゃない自分 ハンセン病作家・北條民雄を読む
    第七章。「いのちの初夜」で佐柄木の語る〈廃人〉になるとはどういう事態か。北條が「自ら命を断つ」こと、すなわち〈自死〉という行為にどんな意味を見出していたのか。〈自分の生命が無意味なものとして扱われる絶望と、自分の生命を無意味なものにしたくないという抗い〉(169頁)に目を凝らす荒井さん手つきが良い。
  • 2025年5月24日
    無意味なんかじゃない自分 ハンセン病作家・北條民雄を読む
    朝4時起きで前橋へ。移動時間が長いのでかさばらない本をお供に。一章一章が短く、ですます調のやさしい語り口なのですいすい読めてしまう。第六章まで読んだところで帰宅。 「いのちの初夜」で語られる〈いのち〉とはそもそも何なのか。本作に含まれる「崇高さ」だけでなく「毒っぽさ」にもきちんと目を向けること。荒井さんがある方に教えてもらったという〈バット〉(タバコのゴールデンバットのこと)の読みがすごく面白い。 このまま一気に読み終えたい。
  • 2025年5月23日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第三章三節まで。日本と米国、沖縄、台湾、他の東アジア諸地域をつなげた「第三国研修」が、冷戦秩序の構築にいかに寄与したのか。アジア太平洋地域における開発援助事業(特に技術移転や人材育成)に、ハワイの東西センターがどような役割を果たしたのか。太平洋を通して見えてくる歴史...
  • 2025年5月22日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第三章二節3まで読む。 大戦中戒厳下に置かれたハワイが50年代から60年代にかけてアジアへの玄関口として重要な位置を占めるようになった経緯。沖縄ディアスポラ間の相互扶助ネットワークの形成。そもそも沖縄からの海外集団移民はどのように始まったのか。戦後ハワイにおける「沖縄救済運動」が帯びていた両義的な側面。 盛りだくさんだ。まずは通読優先。いずれゆっくり消化したい...
  • 2025年5月22日
    無意味なんかじゃない自分 ハンセン病作家・北條民雄を読む
    荒井さんありがとうございます。いま読んでいる本を読み終わったら真っ先に読みます。楽しみすぎる。
  • 2025年5月21日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第三章はじめにを読む。 この章は「帝国を架橋する」と題されている。〈占領下沖縄とハワイ、さらにその他の地域を多面的・多層的に結びつけていた「トランスパシフィックな『援助・救済』の回路」を分析する〉(148頁)ために援用されるのが、「軍事化された潮流」という概念(セツ・シゲマツ&マース・カマチョ)。点と点をつなぐ「ネットワーク」ではなく、流動性そのものを表す「潮流」という用語が使われるのが面白い。そこに著者は「医療化」という視点も加え、一見矛盾した力学が手を取り合いながら同時進行したことを明らかにしようとする。なぜ「回路」という用語を援用するのかも興味深いところ。 他にも、沖縄とハワイの歴史的軌跡の類似、ハワイの沖縄系アメリカ人の両義的な役割など、冒頭からすごい情報量。この章もとても勉強になりそう...
  • 2025年5月21日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第二章読み終わる。この章も本当に勉強になった...。以下のような〈マスターナラティブ〉に回収されない彼女たちの経験が注意深く検討されていた。 〈沖縄の公看を「良妻賢母」という耳慣れたナラティブで表現することで、国家主義的・家父長主義的言説に組み入れる一方、米軍統治下に置かれた沖縄の地政学的な特殊性は消去されている。[...]「アメリカ」の存在を覆い隠すことで、例外状況での沖縄の公看の経験は、「戦後日本の成功物語とそれを支えた女たち」というこのシリーズが再生産してきた「戦後日本」のマスターナラティブに回収されてしまった。〉(133頁)
  • 2025年5月20日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    今日は会食で酔っ払っているので第二章六節のみ。話題は性病対策から結核対策へ。
  • 2025年5月20日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第二章五節まで。 三節の公看の「専門化」と冷戦文化政治、特に制服や自転車が日常の場で果たした役割が面白かった。 五節のキャンプタウンにおける性病管理の話は、心が重くなるけれど、とても大事なことが書かれていた。ジェンダー化/人種化された境界が人びとの間にどう引かれ、公看という存在がその生政治にどう関わっていたのか(歴史的構造において関わらざるをえなかったのか)。
  • 2025年5月19日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第二章二節まで。占領を「ケア」する、という章題もすごい。 〈本章では[...]よりよい生活を求め続ける人びとの行動がどのように軍事主義と拭がたく結びついていたのか、公看[=公衆衛生看護婦]の経験を通して考察する。〉(87頁) 〈彼女たちは、米軍当局に要請された、いわばアメリカ軍事帝国の産物であると同時にや「軍事化された福祉」の一番の目撃者でもあった。〉(88頁)
  • 2025年5月18日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第一章読み終わる。三節「先祖祭祀とユタへの対抗」特に面白かった。
  • 2025年5月18日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    第一章一節まで。キリスト教信仰や「救済」神話が、米国の冷戦政策においてどのような役割を果たしたのか。 〈本稿では、キリスト教の救済神話が、どのように沖縄の米軍統治を正当化するものとして援用されていたのか、米国の公的言説において、一度は「神に見捨てられた島」と表現されたこの場所が、いかにして「救済の価値のある場所」とされるようになったのか分析する。主な分析対象は、キリスト教系の定期刊行物及びミッショナリー・フィクションである。〉(45-46頁)
  • 2025年5月18日
    フェミニスト現象学入門
    フェミニスト現象学入門
    勉強のために取り寄せ。理論や方法や全体の感じを掴むためにさっと目を通した。買って家に置いておきたい気もする...
  • 2025年5月18日
    軍事化される福祉 米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜
    序章を読み終わる。期待感しかない。
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